−Seventy Five− ページ27
『トランスアースラインのご利用ありがとうございます。本機は低地球軌道からの出発となりますが大気の影響で激しく機体が揺れる可能性もございます。その際には乗務員の指示に従い落ち着いて行動して下さい』
アナウンスと共に軌道エレベーターの中継ステーションからコンテナが射出される。
『管制からの軌道危険デブリの報告無し。順調であれば2時間20分後には地表に到着します』
すぐにまたこのアナウンスを聞くと思ってなかったな。
ミオ「地球が近い…」
窓から地球を眺めているミオリネが言う。
グエル「ずっと来たがっていただろう。嬉しくないのか？」
ケナ「私は嫌いなんですよねー。地球」
「あ、ちょっと！」
手に持っていた飴をケナンジに取られる。
ケナ「この体でしょう？地球の重力はなんていうかこう…苦手でして」
「ったく」
ポケットに仕舞っていた別の味の飴を口の中に放りこんだ。
ケナ「隊長、ベギルベウのコンテナも無事に射出されました」
「ありがとう」
そう言ってケナンジは出て行った。
グエル「よく分からん人だな。A、付き合いは長いのか？」
「全く。まぁ、私自身職務放棄しているから」
グエル「そうか」
ミオ「あんた達、地球は懲り懲りなんじゃないの？」
グエル「俺はもう一度見たいだけだ」
「私はただの護衛」
グエル「地球の状況を自分の目で…」
ミオ「あのグエル・ジェタークがねぇ」
グエル「それにお前だけじゃ交渉は不安だしな」
ミオ「はぁ！？何よそれ」
「グエル、着いたら教えて。ちょっと仮眠とる」
グエル「分かった」
目を瞑り、意識を溶かす。
ハリィラネルに干渉出来ない。
何故。
ここで思い出したエリクト・サマヤの言葉。
『やっと僕も君と同じになれる。ねぇ、A・アン・サシュー』
まさか。
『そう、そのまさかだよ』
声に目を開けるがグエルとミオリネがいた空間じゃない別空間に私は立っていた。
そして目の前にはエリクト・サマヤの姿。
「ハリィラネルを返して頂きたい」
エリク「あの子はヴィナディース機関から奪ったMSだよね？」
「勝手に奪ったから奪っていいとでも？」
エリク「そうだよ」
「そうやって言ってられるのも今のうちだと思ったほうが良い」
エリク「お互い様だよ。A・アン・サシュー」
視界が真っ暗になると体の感覚が戻り始めた。
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アルマジロ(プロフ) - 雛さん» コメントありがとうございます。楽しく読めれる作品を作れて嬉しいです。また、次回作でお会い出来ることを願っています。 (7月21日 11時) (
レス) id: a2e34baed4 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - お疲れ様でした。いつも楽しく読ませて頂いておりました。次回作もあれば楽しみにしております。ありがとうございました！ (7月18日 13時) (レス) id: 41047c8144 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます！頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (5月29日 19時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
リル - いつも見ています！最高です！これからもお願いします！ (5月29日 18時) (レス) @page5 id: 92d48ed5dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年5月27日 19時
