−Seventy Three− ページ25
GUEL JETURK side
ラジャ「ご自身で判断なさいとは進言しましたが…」
ミオ「もう決めたの。文句ある？」
ラジャ「はぁ、私の配下の者をお2人の警備に加えていただきたい」
そう監査組織カテドラルに所属するラジャン・ザヒが言う。
グエル「警備」
小さく呟くのと同時にラジャンさんの座る執務机の端末が鳴る。
ラジャ「私だ……何？どういうことだ説明しろ」
怒りに満ち満ちた声が部屋に響く。
ミオ「何」
グエル「さぁな」
首を横に振ると電子扉が開く。
雪崩れ込むように入って来た男は、何故か血塗れだった。
ラジャ「失礼。お2人は席を外していただけるだろうか」
ミオ「はぁ？何があったか知らないけどこっちも急いでるの！」
グエル「ミオリネ」
『隊長が……殉職しました』
ドミニコス隊の隊長ってケナンジ・アベリーじゃないのか。
そんな疑問を抱く。
ラジャ「どういう事か説明しろ。どうしてAが殺された」
小さくだったがはっきりと聞こえた言葉に耳を疑った。
グエル「ど、いう……ことだ」
しまったという顔でラジャンさんが俺の顔を見る。
ラジャ「これはこちらの話だ。君には関係無い」
グエル「関係無いだと？Aは俺の……」
ラジャ「今の君の婚約者はミオリネ様だ」
被せるように言われる。
怒りに我を忘れ、ラジャンさんの胸倉を掴む。
ケナ「あー今、入っちゃまずいタイミング？」
「こりゃまずいね。出直す？」
ケナ「出直したら君、ずっと死人扱いされるけどいいの？」
「それは駄目だね。私、婚約者よりは先に死なないって決めてるの」
ケナ「君に婚約者？嘘もほどほどにしてくれよ」
「嘘じゃないわよ。っ！…傷に障るから私に大声を出させるな」
聞き馴染みのある声に振り返ると男の人に肩を借りているAの姿があった。
ラジャ「A、ケナンジ。どういう事だ」
「此処に来るまでに武装集団に襲われました。以上です」
ラジャ「報告とは違うが」
「以上です」
ケナ「まぁ、生きてたことだし大目に見ましょうよ。こんな事、今に始まったことじゃないですしね」
ラジャンさんが頭を抱えて溜息をついた。
ラジャ「お2人の護衛です」
ミオ「は」
ケナ「ドミニコス隊。ケナンジ・アベリーです」
「ドミニコス隊、隊長。A・フィルガーです」
俺とミオリネの驚きの声が部屋に響き渡った。
GUEL JETURK side end
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アルマジロ(プロフ) - 雛さん» コメントありがとうございます。楽しく読めれる作品を作れて嬉しいです。また、次回作でお会い出来ることを願っています。 (7月21日 11時) (
レス) id: a2e34baed4 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - お疲れ様でした。いつも楽しく読ませて頂いておりました。次回作もあれば楽しみにしております。ありがとうございました！ (7月18日 13時) (レス) id: 41047c8144 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます！頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (5月29日 19時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
リル - いつも見ています！最高です！これからもお願いします！ (5月29日 18時) (レス) @page5 id: 92d48ed5dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年5月27日 19時
