−Fifty One− ページ3
GUEL JETURK side
モニターに表示されるMS反応。
敵かと思い、辺りを見渡すと赤い光が物凄い速さで通り過ぎて行った。
赤い光は、Aがいる場所に着陸すると再び高く浮上する。
モニターに映る機体を拡大した。
グエル「…ガンダム」
見覚えのあるスレッタ・マーキュリーのエアリアルとは大きく異なる重量級の機体。
黒く、カメラアイなんて7つもある。
謎のガンダムは工場地帯の方へと飛んで行った。
飛んで行った方向を見ていると赤い膜の様なものが辺り一面に張り巡らされる。
グエル「なんだ？」
今まで順調に動いていたアーシアンの機体の制御が出来なくなる。
再び地面に戻ってしまった。
「この区域にいる。セキュリティーフォースに伝える」
モニターからAの声が聞こえる。
「直ちに戦闘を中止し撤退しなさい」
はっきりと言われる言葉。
「私の名は、A・アン・サシュー。スペーシアンの女王である」
今、何て。
「聞こえなかったのですか。直ちに撤退しなさい」
その言葉が聞こえて暫くすると上空をMS達が飛んで行った。
動かなくなっていたはずのアーシアンのMSは再び動いてくれる。
だけど、腕の中にいた少女は冷たくなっていた。
どうしたらいいか分からず、さっきまでいた場所まで戻る。
コックピットから出て、土の上を少女を抱いて歩く。
後ろからMSが降り立つ音が2機。
俺を連れ去ったアーシアンの連中だろう。
そう思っていると走って来る足音が聞こえた。
視界の端に黒い黒髪が見える。
「こっちに埋めてあげよう」
血を吐いたのだろうか口の端に血が付いているAの姿が隣にあった。
先に走り、小さくて白い手で土を掘るので俺も一緒に掘る。
グエル「A、手が…」
「大丈夫だから」
指先から血が滲んでいた。
少女、1人分の穴に入れ上から土をかぶせる。
落ちている木や咲いている花を集め土の上に乗せた。
グエル「父さんて…聞こえたから。助けて欲しかったんじゃ……ないかって」
オル「俺は、お前の親じゃない。どうしたらいいかなんて自分で考えるんだな」
グエル「自分で」
オル「そうだ」
グエル「教えてくれないか、軌道エレベーターまでの行きかた」
オル「なに？」
立ち上がると隣にいたAもふらつきながらも立ち上がる。
そして手を握った。
グエル「これ以上なくしたくないんだ。俺と父さんを繋ぐもの」
GUEL JETURK side end
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 76人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アルマジロ(プロフ) - 雛さん» コメントありがとうございます。楽しく読めれる作品を作れて嬉しいです。また、次回作でお会い出来ることを願っています。 (7月21日 11時) (
レス) id: a2e34baed4 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - お疲れ様でした。いつも楽しく読ませて頂いておりました。次回作もあれば楽しみにしております。ありがとうございました！ (7月18日 13時) (レス) id: 41047c8144 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます！頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (5月29日 19時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
リル - いつも見ています！最高です！これからもお願いします！ (5月29日 18時) (レス) @page5 id: 92d48ed5dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年5月27日 19時
