−Sixty Eight− ページ20
シート裏のコードを何本かをタブレットに繋ぐ。
その場に座り込んで作業を行う。
沢山の人工言語が表示される。
その1つ、1つに間違いがないかを確認し私の手を加える。
このAIがグエルを守り、支えながら成長していけるように。
蟀谷を、頬を汗が伝い何滴かタブレットに落ちるが気にせずに作業を続ける。
制服の袖で拭おうとすると先に冷たいパイロットスーツの感触が頬にした。
顔をタブレットから上げると何故か笑っているグエル。
「どうして笑っているの？」
グエル「いつになく真剣に作業しているのが珍しくてな」
「私はいつも真剣よ」
ダブルチェックを済ませ、頬に触れているグエルの手を握り引っ張った。
思ってもみなかった私の行動にグエルは体勢を崩して、私の胸元に倒れるので強く抱きしめる。
「怖いね」
私の言葉にグエルの肩が跳ねた。
背中をさする。
「きっと此処から私が出て、ハッチが閉まった途端に恐怖が蘇る」
ダリルバルデ、グエルは心の傷を負ってしまったの。
顔を見上げダリルバルデにそう心の中で呟く。
グエル「A」
ゆっくりと体を離し、震えるグエルの手を両手で握り自分自身の額辺りに持って来て目を瞑る。
「恐怖とは一緒に生きなきゃいけない。それが償いだから…」
カミル「A、そろそろ時間だ。大丈夫か？」
モニターから聞こえたカミル先輩の声に目を開けた。
「私はいつも此処にいる」
グエルの左胸を拳で強く叩く。
「行ってらっしゃい」
ハッチが閉まると同時に聞こえた小さな感謝の言葉。
ラウダ「一緒に兄さんの戦いを見よう」
「うん」
目尻に溜まった涙を雑に制服の袖で拭う。
コンテナが動き始める。
下降したハンガーから降り、学園艦の中に入る。
椅子に座るラウダの隣に立ちモニターを見上げた。
ダリルバルデとエアリアルが戦術試験区域に出る。
スレ「勝敗はモビルスーツの性能のみで決まらず」
グエル「操縦者の技のみで決まらず」
『ただ結果のみが真実』
両者の声と共に第13戦術試験区域に変わり始めた。
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アルマジロ(プロフ) - 雛さん» コメントありがとうございます。楽しく読めれる作品を作れて嬉しいです。また、次回作でお会い出来ることを願っています。 (7月21日 11時) (
レス) id: a2e34baed4 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - お疲れ様でした。いつも楽しく読ませて頂いておりました。次回作もあれば楽しみにしております。ありがとうございました！ (7月18日 13時) (レス) id: 41047c8144 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます！頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (5月29日 19時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
リル - いつも見ています！最高です！これからもお願いします！ (5月29日 18時) (レス) @page5 id: 92d48ed5dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年5月27日 19時
