−Sixty Seven− ページ19
「凄く短くしちゃったけど大丈夫？」
月から宇宙港。
宇宙港から学園そしてジェターク寮学園艦に行く道のりでグエルに問う。
グエル「かまわん。似合ってないか？」
「まだ見慣れないけど短いのも素敵」
グエル「そうか」
「照れてる？」
グエル「はぁ！？」
「顔、真っ赤だよ？」
笑いながら電子扉を抜けると2年生の先輩達や同学年の生徒がグエルを凝視する。
『グエル先輩！？』
『どうしたんですか、その頭』
グエル「だいぶ痛んでたからな」
カミル「グエル、A。できる限りの最適化をはしたが…あのAIどうする？」
グエル「構わない。使ってくれ」
カミル「いいのか？」
グエル「プライドだけがスレッタ・マーキュリーには勝てないさ」
カミル「A、これ」
タブレットをカミル先輩が私に差し出す。
グエル「最終調整を頼みたい」
「分かった。AIに関しては私が触る」
もうあんな戦いにしない。
そう誓ってタブレットを受け取った。
『Aとグエル先輩なんか同じ匂いしなかった？』
『…え！それ私も言おうと思ってた』
耳打ちをしている女生徒の合間を縫ってラウダが来る。
ラウダ「兄さん、A」
「ラウダ、体調は？」
ラウダ「問題無いよ。それより…」
グエル「3人で話さないか？」
その一言にラウダを顔を見合わせ、コックピットに行くハンガーに3人で乗り上昇させる。
グエル「今まで悪かった」
ラウダ「どうして謝るのさ」
グエル「兄らしいことを何も出来ていなかった」
ラウダ「僕達はこれからも兄さんを支えるよ。初めて会ったときにも言っただろ？」
隣に立つラウダが私の手を掴んで言う。
ラウダ「Aのことは諦めてないからね？」
グエル「そうか」
空いている私の手をグエルが握る。
「こんな目立つところで私の取り合いしないでよね…」
ハンガーがコックピット前で止まる。
先にグエルがコックピットの中に入って行く。
「ごめん」
ラウダ「さっきも言っただろ？僕は君のこと諦めてないって」
「でも…」
ラウダ「暫くはこのままでいたいんだ」
「ラウダ」
ラウダ「昨日は兄さんの部屋に一緒にいたみたいだね？」
耳元で呟かれる言葉に熱が顔に集まるのを感じる。
「うるさい！」
軽くラウダの胸を叩く。
グエル「A、ここの調整を頼む」
「了解です」
コックピットの中に入ると一気にグエルの匂いに包み込まれる。
相変わらずいい匂いだ。
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アルマジロ(プロフ) - 雛さん» コメントありがとうございます。楽しく読めれる作品を作れて嬉しいです。また、次回作でお会い出来ることを願っています。 (7月21日 11時) (
レス) id: a2e34baed4 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - お疲れ様でした。いつも楽しく読ませて頂いておりました。次回作もあれば楽しみにしております。ありがとうございました！ (7月18日 13時) (レス) id: 41047c8144 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます！頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (5月29日 19時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
リル - いつも見ています！最高です！これからもお願いします！ (5月29日 18時) (レス) @page5 id: 92d48ed5dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年5月27日 19時
