−Forty One− ページ42
サリウ「許し難い行為だ。内密にしかし迅速に実行犯を見つけだし、我々の手でカタをつける」
私の方をサリウス・ゼネリが見る。
サリウ「これはベネリットグループの威信をかけた戦いである。皆、一丸となろう」
拍手が起こると会議は解散となった。
「ラウダ、送る」
ラウダ「学園には、戻らないのか」
「フィルガーの会社は倒産、学校には休学扱いされているがいつ退学になってもおかしくない」
ラウダ「だったら…」
「だったら？」
言葉が詰まってしまったラウダの顔を覗き込む。
ラウダ「近い！」
「で、何よ」
部屋を出て隣同士で歩く。
「どうして無視するのよ」
そう言うとスーツの袖を引っ張られた。
「ラウダ！？」
私の袖を引っ張るラウダの背中に言葉を放っても返事されない。
何処に行くのだろうかと思っている矢先に人気のいない廊下へと連れて行かれた。
「ラウダ？」
もう一度、名前を呼ぶのと同時にラウダの匂いが鼻に香った。
そして背中に回される手と温かさを感じ抱きしめられているのだと分かる。
ラウダ「…き、なんだ」
「え？」
ラウダ「君の事が好きなんだ」
小さく消えそうな声が耳元で聞こえた。
どうしていいか分からずラウダの背中に手を回す。
「ラウダ、私は…」
ラウダ「分かってる。君が兄さんを好きなことぐらい」
「私は……」
どうして涙が止まらないのだろう。
好きな人に振り向いて貰えない気持ちを知っているからだ。
ラウダ「泣かないで」
ゆっくりと体が離される。
「み、ないで」
手で隠そうとするがその手を掴まれてしまう。
ラウダ「悲しいけど、一生この想いを伝えれないままのことを考えたらそっちのほうが辛い」
「離れないで」
ラウダ「うん、約束しただろ。僕とAで兄さんを支えるって」
何度も、何度も頷く。
その度に涙が落ちる。
ラウダ「もう一つ、君に約束するよ。顔を上げて」
俯いていた顔を上げると橙色に似た瞳と目が合う。
ラウダ「君を守らせて欲しい。だから、今は僕の結婚相手になって」
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アルマジロ(プロフ) - なるのぎさん» 初めまして！グエルくんオチの作品少ないですよね…私もグエルくん推しです！ご希望に添える作品になれるよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いいたします！ (5月20日 19時) (
レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
なるのぎ(プロフ) - グエル推しなので、凄く嬉しいです！😭これからも更新、頑張って下さい。応援してます！ (5月20日 18時) (レス) id: 9a1c05d315 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - アルマジロさん» ファイト〜〜〜！！ (5月17日 16時) (レス) id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 舞さん» 初めまして！コメントありがとうございます！分かりにくい点など出てくるかと思いますが精一杯頑張りますのでよろしくお願いします！ (5月17日 16時) (レス) id: a2e34baed4 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (5月17日 16時) (レス) @page20 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年5月16日 23時
