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−Twenty Four− ページ25

ラウダ「君は何を考えているんだ!」

「すぐ終わらせるから、ね?」

ラウダ「だからって兄さんのディランザを使うことないだろ!」

「最後に乗っておきたいの。いいでしょ」

大きな溜息が聞こえる。

ラウダ「分かったからすぐにジェターク寮学園艦に来い」

「ありがとう」

走ってジェターク寮学園艦の格納庫に行くと静まり返っていた。

先輩の時はきっと慌ただしかっただろうに。

ディランザがコンテナに収納されていた。

ラウダ「早く着替えて来い」

私、専用のパイロットスーツを持ったラウダが言う。

「グエル先輩は?」

ラウダ「さぁね」

「…そう」

不機嫌そうな顔は、グエル先輩と何処か似ているな。

パイロットスーツに着替える。

ディランザのコックピットに乗り込む。

ハッチが閉まるところで大きな手が閉まるハッチを止めた。

「グエル先輩!」

グエル「勝手な事しやがって!」

「貴方に言われたくありません」

グエル「万が一」

「今まで勝ち続けてきた貴方が万が一とか言わないで下さい!私はずっと見て来ましたから勝てます」

握った拳を先輩に突き付けると笑われた。

グエル「はぁ、行って来い」

「はい!行って来ます」

赤ハロを先輩を預けた。

ヘルメットを被り、端末をセットするとディランザが起動する。

目を瞑って集中する。

先輩に包み込まれているようでやっぱり此処は安心出来る。

ディランザを収容したコンテナが運び込まている感覚がすると発艦方向に回転した。

カタパルトから急速発進し、フロント全体に張り巡らされた流通路を通って、戦術試験区域まで運ばれる。

「戦術試験区域環境設定情報問題無し、生体情報、識別完了。パーメットリンク、良好」

コンテナのロックを外し、ハッチを開ける。

上段から次々とコンテナの扉が開いていく。

「MM007、A・フィルガー。ディランザ、出ます」

スティックを強く握りながら名乗る。

ケージのロックが解除され、衝撃とともにディランザが戦術試験区域に降り立つ。

直後、ブレードアンテナが立ち上がり、カメラアイが光る。

コンテナの中にある矛を取り出すとアンテナの羽根飾りが鮮やかに広がった。

「行こうか、ディランザ」

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アルマジロ(プロフ) - なるのぎさん» 初めまして!グエルくんオチの作品少ないですよね…私もグエルくん推しです!ご希望に添える作品になれるよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いいたします! (5月20日 19時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
なるのぎ(プロフ) - グエル推しなので、凄く嬉しいです!😭これからも更新、頑張って下さい。応援してます! (5月20日 18時) (レス) id: 9a1c05d315 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - アルマジロさん» ファイト〜〜〜!! (5月17日 16時) (レス) id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 舞さん» 初めまして!コメントありがとうございます!分かりにくい点など出てくるかと思いますが精一杯頑張りますのでよろしくお願いします! (5月17日 16時) (レス) id: a2e34baed4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (5月17日 16時) (レス) @page20 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2023年5月16日 23時

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