−Seventeen− ページ18
部下の人が扉を開けるのと同時にかん高い音が響いた。
見慣れた背中とヴィム・ジェタークCEOの姿。
「遅れました。後ほどのほうがよろしいでしょうか」
ヴィム「いや、入れ」
「はい」
社長室へと足を踏み入れると背後の扉が閉まる音が聞こえる。
グエル先輩の一歩後ろに立つ。
先輩は平手打ちをくらったせいかうつむいていた。
ヴィム「ジェターク家の人間が、ジェターク社のモビルスーツを使って負けただと?お前は会社の信用を潰す気か!」
グエル「申し訳ありません、父さん」
ヴィム「A!貴様もデリングの迎えなどする必要なかったはずだ。しっかりディランザのメンテナンスしていれば」
「総裁にご命令を受けまして」
ヴィム「これ以上恥をかかせるな」
グエル「…はい」
「承知しました」
ヴィム「お前は下がれ」
グエル先輩が退室する。
ヴィム・ジェタークCEOは、デスクの上に乗った茶封筒を私に渡す。
ヴィム「新型機のだ」
中から紙の束を取り出す。
「ダリルバルデ」
『CEO、ご来客です』
ヴィム「誰だ」
『それが、シン・セー開発公社の代表でして…』
顔を上げるとヴィム・ジェタークCEOと目が合う。
「では、失礼します」
頭を下げて社長室から退室する。
エレベーターを待っていると廊下を歩いているとヒールのかん高い音が前から聞こえた。
エレベーターが来るのですぐに乗り込み一階のボタンを押し扉を閉める。
閉まるその一瞬に目の前を通る女。
目が合う。
いや、合ったのだろうかヘッドギアをしているから合ったのか分からないが。
理由は分からないが今は、会いたくなかった。
エレベーターの中で蹲る。
「はぁ」
深い溜息をつく。
エレベーターが目的地の一階に着く音を鳴らすので立ち上がる。
エントランスのソファに座っている先輩の姿を見つけた。
何故か緊張してしまうな。
ゆっくりとソファに近づくと私の足音に気づいた先輩が顔を上げる。
「お待たせしました。帰りましょうか」
小さく頷いてくれる。
外に出ると1台の車と部下の人が2人。
1人が車の扉を開ける。
先輩に続いて乗り込む。
扉が閉まり暫くするとゆっくりと動き出す。
封筒の中から資料を出し見る。
『第五世代意志拡張AI』
そう書かれた紙に力が入ってしまい端が皺になった。
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アルマジロ(プロフ) - なるのぎさん» 初めまして!グエルくんオチの作品少ないですよね…私もグエルくん推しです!ご希望に添える作品になれるよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いいたします! (5月20日 19時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
なるのぎ(プロフ) - グエル推しなので、凄く嬉しいです!😭これからも更新、頑張って下さい。応援してます! (5月20日 18時) (レス) id: 9a1c05d315 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - アルマジロさん» ファイト〜〜〜!! (5月17日 16時) (レス) id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 舞さん» 初めまして!コメントありがとうございます!分かりにくい点など出てくるかと思いますが精一杯頑張りますのでよろしくお願いします! (5月17日 16時) (レス) id: a2e34baed4 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (5月17日 16時) (レス) @page20 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルマジロ | 作成日時:2023年5月16日 23時