~fyra~ ページ5
「えっと…どちら様でしょうか」
本日、二度目の不審者訪問。
『迎えにあがったのだ。Ms.ノジェイス』
急に蝙蝠男から私の名前が飛び出た。
驚きと恐怖のあまり開けていた扉を押して閉じ、鍵を閉めると強く扉を叩かれる。
『開けたまえ』
低い、怒っている声が扉越しに聞こえた。
「だ、だ、誰が開けるものですか！」
開けられないように両手でドアノブを押さえていると小さくだがはっきりと耳に鍵が開く音が聞こえた。
まさかと思い視線を下に向けると鍵が開いている。
何で！？
扉が少しずつ押され始めた。
両手じゃ押さえ切れず背中で押さえる。
脇腹辺りにある鍵をもう一度、閉めようと手を伸ばす。
だけど、男と女の力量の差が目に見えている。
私は、勝てるはずもなく押し負け跳ね飛ばされた。
「いてて」
尻餅をついた私の目の前に現れる蝙蝠男。
ゆっくりと足元から見上げると言葉では、言い表せないぐらい男は怒っていた。
「ひぃ…」
『アルバス・ダンブルは、何故こんな娘を』
何か私の頭上で呟いている。
『来い』
腕を強く掴まれて引っ張られる。
「痛い！痛いですって！貴方は、誰なんですか！」
引っ張られていた手を急に離されたせいで私は、再び尻餅をついた。
もうお尻が四つに割れちゃうよ。
「私は、A・ノジェイス・ローレンです」
自己紹介をしながらお尻に付いた埃を払いながら立ち上がった。
近くにあったお菓子の缶を手にする。
いつでも殴れるように。
『セブルス・スネイプだ』
「スネイプさん」
呼び方に不満があったのか眉間に皺が寄る。
「眉間の皺、跡になりますよ」
ス「黙れ」
「はひぃ！」
ス「アルバス・ダンブルと言う名に聞き覚えはあるか」
「あります…迎えに来るってもしかしてスネイプさんでしょうか」
目を伏せた。
待って、どうしよう。
迎えの人に無礼な対応をしてしまった。
私は、もう受からないかもしれない。
スネイプさんめちゃくちゃ怒ってるし。
深い溜息をついて項垂れる。
頭の中に浮かんでいた高額給料で穏やかな暮らしをする私が一瞬にして弾けた。
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ぷぷぷ - ダンブルドアって書かないのはあえてなのかな (8月22日 8時) (
レス) @page10 id: 5bee2b7465 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - フォールさん» フォール様初めまして！コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてとても嬉しいです。なかなか更新は出来ませんが生一杯頑張りますので完結まで長いと思いますがよろしくお願いします。 (2023年1月23日 21時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - めっちゃおもしろいです！どんな展開になるのか続きが楽しみです！！応援してます！ (2023年1月23日 20時) (レス) @page24 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 箱さん» 箱様、初めましてアルマジロです。コメントありがとうございます。箱様の素敵なコメントに凄く嬉しくて飛び跳ねそうです。これからも子の作品をよろしくお願いします。 (2023年1月18日 18時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月17日 21時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年1月10日 23時
