~tretton~ ページ14
「見つけるって言ったけど見つからないんですけど！」
散々、歩き回ったが教授の影すら見つからない。
どうせ魔法で何処かに隠れているのだろう。
「そんなのずるすぎでしょ！」
やけくそに大声を出すといつの間にか自分が知らない場所に辿り着いていた。
目の前にある分厚い扉をゆっくりと押し開けると外に繋がっている。
柔らかな風が草木の青っぽい香りを鼻に運ぶ。
少し開いた隙間に体を滑り込ませ外に足を踏み込んだ。
手入れがされていない伸びた草の中を歩いて目の前に広がる森に向かっていた。
誰かに呼ばれている。
『さぁ、こちらにおいで』
行っちゃ駄目だと頭は、危険信号を出しているのに足は止まる事を知らない。
薄暗い森に一歩、踏み入れようとすると腕を引かれた。
そのまま体制を崩し後ろに倒れる。
背中に温もりを感じ見上げた。
「スネイプ教授」
ス「此処は、禁じられた森だ。多くの生物が生息している為、生徒の立ち入りは禁止されている」
耳の近くに聞こえる低音の声に耳を塞いで教授から距離を取った。
五月蠅くなる心臓の音。
「声が聞こえたんです。今は、聞こえないですけど…」
ス「命が惜しければ耳を傾けぬことだ」
「どうして此処に」
私は、見つからなかったのにどうしていとも簡単に私の事を見つけてくれるんだろう。
片手が上がり指を差された。
その先にあるのは、温室。
温室に行こうとしたら私がいたってか。
確か魔法薬学の先生ってマダム・ポンフリーが言ってたな。
言われた事を思い出している間にも教授は、温室に向かって行ってしまう。
所々が泥濘んでいる土の上を走って追いかける。
温室の中に入ると土の匂い、そして教授から香る匂いに似た香りがした。
辺りを見渡していると端に植わっている芽が出たばかりの薬草を見つける。
「可愛い」
もうすぐ花が咲くのだろうか。
いや、この世界だから花じゃ何かが咲きそう。
しゃがみ腕を膝の上で組みながら見続けていると芽が頭を上げ葉を広げ始めた。
白く優雅に大きい花びらが顔を出す。
その開花に魅了されていたせいで後ろに立っているスネイプ教授に気づけなかった。
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ぷぷぷ - ダンブルドアって書かないのはあえてなのかな (8月22日 8時) (
レス) @page10 id: 5bee2b7465 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - フォールさん» フォール様初めまして！コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてとても嬉しいです。なかなか更新は出来ませんが生一杯頑張りますので完結まで長いと思いますがよろしくお願いします。 (2023年1月23日 21時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - めっちゃおもしろいです！どんな展開になるのか続きが楽しみです！！応援してます！ (2023年1月23日 20時) (レス) @page24 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 箱さん» 箱様、初めましてアルマジロです。コメントありがとうございます。箱様の素敵なコメントに凄く嬉しくて飛び跳ねそうです。これからも子の作品をよろしくお願いします。 (2023年1月18日 18時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月17日 21時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年1月10日 23時
