〜6話〜 ページ7
森久保「振り返ったらいないから焦ったよ」
「すみません 思った以上に人が多くて気づいたら森久保さんの姿失ってました」
森久保「はぐれたら危ないからここ掴んでも良いよ」
「ありがとうございます 失礼します」
服の袖をつまむ程度に掴む。
森久保「よし 行こっか」
「はい!」
さっきより森久保さんとの距離が近くなりドキドキしてしまうが今は目の前に広がる水槽の方が気になってしまった。
前の方に行くと水槽の大きさや中で泳いでいるイルカの迫力が伝わってくる
「近くで見ると凄い迫力ですね」
森久保さんに投げかけた言葉が返ってこなかったので横を見るとキラキラした瞳で水槽の中を泳いでいるイルカを見ている森久保さんの姿があった。
こんな可愛い一面もあるんだ。
「もーりーくーぼーさん」
私が名前を呼ぶとハッとしてすぐにこっちを向いてくれる。
森久保「お、俺ずっと見惚れてたわ」
「水槽に穴が開くんじゃないかってぐらい凝視してましたよ」
森久保「そんなには見てないってほら次行くぞ」
「見てましたってー」
順路に従って歩いていると一際暗くなっているエリアに入った。
そこにいたのはクラゲ達。
水槽はライトアップされ幻想的な雰囲気になっている。
ふわふわと泳いでいるクラゲの水槽に近づく。
「森久保さん!森久保さん!見て下さいよ!」
森久保「分かった 分かったから落ち着きな」
すぐにポケットからスマホを出して写真を何枚か撮っていると後ろから後ろからシャッター音が聞こえた。
「森久保さんも写真とか撮られるんですね」
言いながら後ろを振り返ると森久保さんのスマホのレンズは私に向いていた。
森久保「あ」
「あ、じゃないですよ 私なんか撮っても面白くないですって」
森久保「Aちゃん コロコロと表情変わるから見てて飽きないんだよね」
「早急に飽きて下さい」
森久保「それは難しいなー」
そう言いながら先に進んで行く森久保さんを小走りで追いかける。
「次はペンギンエリアですよ」
森久保「ペンギン見たらお昼にしよっか」
腕に付けている腕時計を見ると時刻は13時を指していた。
「そうですね 時間帯的にもお昼ご飯ですし食べましょうか」
さっきも森久保さん私の事、名前で呼んでたなー。
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ユリア(プロフ) - アルマジロさん、お返事ありがとうございます。これからも頑張ってください!応援してます(^▽^)/ (2022年12月29日 15時) (レス) id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - ユリアさん» 初めてまして!コメントありがとうございます。素敵な作品と言っていただけて作者とても嬉しい限りです!読んでくださってありがとうございました! (2022年12月28日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - とってもいいお話でした!この後の物語がどうなって行くのか色々と想像してしまいます!素敵な作品をありがとうございました(^▽^)/ (2022年12月25日 12時) (レス) @page46 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 豆腐さん» いつもコメントありがとうございます!これからも更新頑張りますので見て頂けたら嬉しいです!今後もよろしくお願いします。 (2022年6月16日 19時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐(プロフ) - アルマジロさんが書く森久保さんや浪川さんのお話が大好きで更新される度にワクワクしながら読ませて頂いていました!次の作品も読ませていただきますが一先ずお疲れ様でした!! (2022年6月13日 20時) (レス) id: d034a9fa72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルマジロ | 作成日時:2021年12月28日 21時