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〜29話〜 ページ30

流れ出そうな涙を堪えた顔をした祥太郎さんが嬉しそうに笑みを浮かべる。

森久保「おかえり」

「はい!ただいまです」

スタッフさんの指示が入り用意された椅子に腰掛ける。

隣に座っている大輔さんと目が合う。

「大輔さんもただいまです」

こちらも今にでも泣きそうな顔をしている。

浪川「ほんと目が覚めて良かったよ〜」

「どうもかなりの時間寝ていたみたいですね」

森久保「そうだよ 一ヶ月だよ」

「え!そんなに経ったんです?どうりでお二人が老けた感じがしますね」

浪川「目が覚めて早々言えるのは元気な証拠じゃん」

森久保「え?夜あそびのサーバーが固まってるから今日はここまで?」

「え!皆さん!私 蛇淵Aは今日から順次仕事に復帰しますのでこれからもよろしくお願いしますね!」

浪川「最後の挨拶します〜!」

森久保・浪川「「声優NEXTNIGHT〜」」

「おやすみなさい〜!」

カメラに向かって手を振り、スタッフさんの合図が入ったかと思えば隣にいた祥太郎さんが立ち上がる。

何をするかと思えば私の前に立って両手を広げた。

「大輔さん 呼ばれてますよ」

浪川「いやどうかんがえても俺じゃないよ ほら行きな」

背中を軽く押されたので少し恥ずかしいが祥太郎さんに抱きつく。

優しく背中に回される腕。

きつくない香水の匂いが鼻孔を抜ける。

ゆっくりと動く心臓の音。

「ご心配をおかけしました」

森久保「本当だよ もう頭の中が真っ白になったんだよ」

ゆっくりとお互いの体が離れて目と目が合う。

赤く潤んだ瞳から一筋の涙が零れ落ちる。

「森久保さんも怪我が無くて良かったです」

流れ行く涙を人差し指で拭う。

森久保「服も良く似合ってる」

「びっくりしましたよ自分の部屋に入ったら紙袋に一式入ってるんですもん」

浪川「なんかいつもの蛇ちゃんのセンスと違ったのは森久保さんが選んだからだったんですね」

「似合ってます〜?」

2人の前で回る。

浪川「可愛い可愛い」

「うわぁ〜 棒読み あ、写真撮りましょう」

2人の手を引っ張って廊下に出る。

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ユリア(プロフ) - アルマジロさん、お返事ありがとうございます。これからも頑張ってください!応援してます(^▽^)/ (2022年12月29日 15時) (レス) id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - ユリアさん» 初めてまして!コメントありがとうございます。素敵な作品と言っていただけて作者とても嬉しい限りです!読んでくださってありがとうございました! (2022年12月28日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - とってもいいお話でした!この後の物語がどうなって行くのか色々と想像してしまいます!素敵な作品をありがとうございました(^▽^)/ (2022年12月25日 12時) (レス) @page46 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 豆腐さん» いつもコメントありがとうございます!これからも更新頑張りますので見て頂けたら嬉しいです!今後もよろしくお願いします。 (2022年6月16日 19時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐(プロフ) - アルマジロさんが書く森久保さんや浪川さんのお話が大好きで更新される度にワクワクしながら読ませて頂いていました!次の作品も読ませていただきますが一先ずお疲れ様でした!! (2022年6月13日 20時) (レス) id: d034a9fa72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2021年12月28日 21時

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