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〜21話〜 ページ22

私の前に大輔さんが出る。

「「あれ浪川さんじゃないですか こんばんは それに蛇淵さんも」」

私も大輔さんも返事をしないとその男ははめていたマスクを取る。

「「どうしたんです?そんなに警戒心剥きだして あ、もしかしてそういう関係だったんです?」」

「‥‥ち、違います」

勝手に自分の口から言葉が滑った。

「「もう駅着きますよ?」」

電車は速度を落とし駅に止まる。

「大輔さん」

浪川「何が目的か知らないがどうしてこの子にそんなに執着するんだ」

「「君が……蛇淵Aが僕にとって害でしかないんだよ」」

害。

私と貴方は何も関わりが無い。

なのにどうして他人に害と言われなきゃならないのか。

大輔さんがまた男に何か言いたそうに口を開くので私は強く大輔さんの手を引っ張り電車を降りた。

浪川「どうして」

「他の人を巻き込みたくなかったからです」

浪川「とりあえず駅を出て森久保さんと合流しよう」

「はい」

重たい足取りで駅の改札を抜けると祥太郎さんがこっちに向かって走って来た。

森久保「大丈夫だった?」

浪川「何回か巻いたんですけどさっき乗っていた電車で会いました」

森久保「は」

「家で詳しくお話します」

「「あの〜」」

後ろから声を掛けられて咄嗟に森久保さんの後ろに逃げた。

浪川「ごめんね もしかして蛇ちゃんのファンの子かな?」

森久保さんの背から様子を伺うと制服を着た女子高校生がいた。

森久保「ごめんね 蛇ちゃん びっくりしちゃったみたいで」

「すみません あんまり慣れていないので」

「「こちらこそ急に声を掛けてすみませんでした ラジオいつも聞いてます」」

「ありがとうございます これからも応援よろしくお願いします」

ファンの子に手を振りながらその場を去る。

震える手を隣を歩いている2人にバレない様にポケットに入れた。

祥太郎さんの車に乗って自宅に戻るがその車内は沈黙。

ただオーディオからニュースが流れているだけ。

〜22話〜→←〜20話〜



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ユリア(プロフ) - アルマジロさん、お返事ありがとうございます。これからも頑張ってください!応援してます(^▽^)/ (2022年12月29日 15時) (レス) id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - ユリアさん» 初めてまして!コメントありがとうございます。素敵な作品と言っていただけて作者とても嬉しい限りです!読んでくださってありがとうございました! (2022年12月28日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - とってもいいお話でした!この後の物語がどうなって行くのか色々と想像してしまいます!素敵な作品をありがとうございました(^▽^)/ (2022年12月25日 12時) (レス) @page46 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 豆腐さん» いつもコメントありがとうございます!これからも更新頑張りますので見て頂けたら嬉しいです!今後もよろしくお願いします。 (2022年6月16日 19時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐(プロフ) - アルマジロさんが書く森久保さんや浪川さんのお話が大好きで更新される度にワクワクしながら読ませて頂いていました!次の作品も読ませていただきますが一先ずお疲れ様でした!! (2022年6月13日 20時) (レス) id: d034a9fa72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2021年12月28日 21時

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