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〜18話〜 ページ19

人気の少ないカフェに流れるゆったりとした時間が忙しい私を落ち着かせる。

森久保「Aちゃん 何にする?」

「私 このサンドイッチにします 祥太郎さんは?」

森久保「俺か〜 俺はこのモーニングセットにしようかな」

「それとサンドイッチ迷ってたんですよね」

森久保「実は俺もそのサンドイッチ気になってた」

「じゃあ シェアしましょうか」

森久保「そうだね」

店員さんを呼び注文をする。

森久保「あんまりこういう所に来ないから新鮮」

「そうなんんですか?現場の合間とか来ないです?」

森久保「いつも決まった所かなぁ」

先に紅茶とコーヒーが届く。

森久保「いつもすぐ出ちゃうのが勿体なくて」

「分かります いられても1時間とかですしその間も次の台本とかチェックしてます」

森久保「そうそう それがあるから新しい所には行かないんだよね」

「新しい所にはゆっくりとしたいですもんね」

森久保「うん こうやって誰かとゆっくり話すとかにしたい」

祥太郎さんがコーヒーに口を付けながら外の歩道を眺める。

私も自分の前に置かれた紅茶に角砂糖を一粒入れスプーンで混ぜる。

森久保「Aちゃん」

「はい?」

森久保「暫くAちゃんの家にいてもいい?」

「え…そ‥れはどういう理由で」

森久保「別にやましい理由とかじゃないよ ただ1人でいるのは危ないしAちゃん深夜のラジオとかあるからその帰りとかいくらタクシーで帰って来るとはいえ怖くない?」

「確かに怖いですけど祥太郎さんは良いんですか」

森久保「俺は一応自分のマネージャーかもしれない男だし社長としては対処しなきゃと思ってる」

「すみません 警察とかに協力して貰えればいいんですけど」

森久保「これだけ証拠が少ないと難しいよね」

「はい」

紅茶の表面に情けない自分の顔が反射する。

森久保「大丈夫だよ」

「本当にありがとうございます」

その「大丈夫」の言葉に私の不安しかなかった心は癒える。

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ユリア(プロフ) - アルマジロさん、お返事ありがとうございます。これからも頑張ってください!応援してます(^▽^)/ (2022年12月29日 15時) (レス) id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - ユリアさん» 初めてまして!コメントありがとうございます。素敵な作品と言っていただけて作者とても嬉しい限りです!読んでくださってありがとうございました! (2022年12月28日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - とってもいいお話でした!この後の物語がどうなって行くのか色々と想像してしまいます!素敵な作品をありがとうございました(^▽^)/ (2022年12月25日 12時) (レス) @page46 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 豆腐さん» いつもコメントありがとうございます!これからも更新頑張りますので見て頂けたら嬉しいです!今後もよろしくお願いします。 (2022年6月16日 19時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐(プロフ) - アルマジロさんが書く森久保さんや浪川さんのお話が大好きで更新される度にワクワクしながら読ませて頂いていました!次の作品も読ませていただきますが一先ずお疲れ様でした!! (2022年6月13日 20時) (レス) id: d034a9fa72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2021年12月28日 21時

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