〜15話〜 ページ16
「「お客さん 着きましたよ」」
タクシーの運転手の声が聞こえ、目を覚ませば自宅マンションだった。
すぐに支払いをしてロビーに入る。
いつも通りポストを確認すると何通かの書類達が束になっているのでそれを持ちながらエレベーターに乗り込んだ。
エレベーターで届いている書類を確認していると1通だけ真っ白で何も書いていない封筒があった。
郵便局の人が誰かの人と間違えたのだろうかと封を開ける。
「いたっ」
鋭利な刃物で手を切った感覚が指先に襲いすぐに確認すると指先が切れていた。
封筒をよく見ると封の所にカミソリの刃が貼ってある。
もっと勢い良く開けていたら何針か縫うことになっていたかもしれない。
イタズラにしては過激すぎる。
鞄からハンカチを出そうとするとエレベーターが自分の部屋の階に止まったので、血が床に垂れないようにエレベーターを降りると部屋の前に何故か祥太郎さんがしゃがんでいた。
「祥太郎さん？」
声を掛けると顔を上げて私の方を見る。
森久保「おかえり」
「ただいまです…どうして此処に」
祥太郎さんは私の方に歩いて来る。
森久保「きちんと休んでないって他の声優から聞いたから様子見に来た」
「休んでます」
森久保「強がらなくていいから ね？」
祥太郎さんが私の手を掴むと指先が痛み、持っていた封筒が床に散らばる。
―――――パサッ。
森久保「な‥‥にこれ」
パンクしそうな頭にはもう何も理解出来なかった。
床に散らばったのは私の写真。
「ど、どこかの週刊誌さんですかね ははは」
しゃがみ写真を拾っていると写真に血が付いていく。
森久保「Aちゃん！」
拾い上げている手を祥太郎さんが掴む。
「助け…てく‥‥ださ…い」
我慢していた涙が溢れ出てきた。
握られている手が祥太郎さんの方に向かって引っ張られるとそのまま抱きしめられる。
「血が…」
森久保「そんなのいいよ 誰 Aちゃんにこんなことしてる奴」
冷静ででもその声色には怒りが籠っていた。
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ユリア(プロフ) - アルマジロさん、お返事ありがとうございます。これからも頑張ってください！応援してます(^▽^)/ (2022年12月29日 15時) (
レス) id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - ユリアさん» 初めてまして！コメントありがとうございます。素敵な作品と言っていただけて作者とても嬉しい限りです！読んでくださってありがとうございました！ (2022年12月28日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - とってもいいお話でした！この後の物語がどうなって行くのか色々と想像してしまいます！素敵な作品をありがとうございました(^▽^)/ (2022年12月25日 12時) (レス) @page46 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 豆腐さん» いつもコメントありがとうございます！これからも更新頑張りますので見て頂けたら嬉しいです！今後もよろしくお願いします。 (2022年6月16日 19時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐(プロフ) - アルマジロさんが書く森久保さんや浪川さんのお話が大好きで更新される度にワクワクしながら読ませて頂いていました！次の作品も読ませていただきますが一先ずお疲れ様でした！！ (2022年6月13日 20時) (レス) id: d034a9fa72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2021年12月28日 21時
