〜9話〜 ページ10
顔色を悪くしたお頭が現れると同時に船員が図鑑を見つけて来た。
「「Aどれ食ったんだ！」」
シャン「‥‥おい！悪魔の実を食ったのか！？」
お頭に両肩を掴まれる。
もう声も出ないから頷く。
ライム「どれだ」
1枚、1枚と分厚いページがめくられる。
ベック「ヤソップ 本当に悪魔の実だったのか」
ヤソ「あァ！あの気味が悪い見た目間違えるはずがねェ」
ホン「何色だったんだよ」
「青」
シャン「よくもそんな色の物を口に入れようとしたな ウタと一緒じゃねェか」
ルウ「お頭 言い過ぎだぞ〜」
ライムさんが最後のページをめくるとさっき見た実がそこに描かれていた。
「そ、それ」
ホン「ウマウマの実 麒麟」
ベック「動物系ゾオンだ しかも幻獣種」
ヤソ「おいおい 幻獣種って言ったらもの凄い希少って聞くが」
シャン「ロジャー船長が昔言っていた 悪魔の実は誰に食べられるかを選んでいると」
ライム「Aはその悪魔の実に気に入られたって事だ 良かったな」
「‥‥よぐないよ！！！」
シャン「おいおい 泣くほど嬉しいんじゃないかのか？」
「だって！だって！海に入れなかったら海賊じゃないじゃん！」
シャン「泣くな泣くな」
お頭に抱きしめられる。
「泳げなかったら赤髪海賊団にはいれないでしょ！？」
シャン「だっはははは！誰がこんな将来有望な海賊を捨てるか」
頭上から聞こえるお頭の言葉に顔を上げる。
「す…てな…い…の？」
シャン「捨てねェよ」
「お頭〜〜〜！」
もう一度、お頭に抱きつくと目の前に火花が散った。
すぐに離れると、お頭のマントが私に引っ付いてこようとする。
シャン「A触れてみろ」
言われた通りに差し出された手に触れようと手を出した途端にパチパチと音が鳴った。
「静電気？」
ライム「今はそんな所だろうな」
ベック「使い勝手には雷とか使えるようになるな」
ヤソ「最強じゃねェか」
ホン「ライムジュースに本格的に弟子入りだな」
「ライムさん！」
ライム「あーもうそんなキラキラした目を向けるな！」
私は11歳にして悪魔の実を食べて能力者になった。
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2022年9月17日 23時
