〜47話〜 ページ48
何処からか聞こえる地響きに閉じていた目をゆっくりと開ける。
―――――カチャンッ。
「関わりも無いはずの貴方がどうして私の脱獄を望むのかしら ねェ サー・クロコダイル」
クロ「俺はお前には興味が無い」
「ならどうして」
手足に繋がれた海楼石で作られた鎖に何処からか奪って来た鍵を差し込まれる。
重たい音を立てて、手の鎖が外れる。
赤黒くなった手首を撫でていると、重たい足音が聞こえ始める。
イワン「クロコボーイ！」
クロコ「ッチ」
派手な見た目をした人が、檻の向こうに現れる。
イワン「ヴァナタは赤髪海賊団の狂戦士ヴァレノーチェ・ネーロ・A」
「12年経った今でも私の異名はまだ残っているんだ」
壁と足に付いている足枷を繋ぐ鎖を千切る。
クロコ「協力しろ」
「具体的には何をするの」
クロコ「てめェの耳にも入ってるだろう 白ひげと海軍の全面戦争だ」
「‥‥戦争‥‥まだそんな事してるの」
イワン「貴方の力が必要だブル！」
ルフィ「イワちゃん！」
記憶に残る麦わら帽子。
そして、それを被る少年の目の下の傷。
お互いに目が合う。
「ル‥‥ルフィ」
ルフィ「Aか！？」
檻の中に入って来ると抱きしめられる。
ルフィ「シャンクス達とはぐれたのか！？」
クロコ「麦わら コイツが外で何をしたのか知っているのか」
ルフィ「んにゃ 知らね」
クロコ「バスターコールの阻止だ」
イワン「海軍の軍艦8隻の破壊、海兵約数千人の殺害その中には中将も何人かいたらしいわねェ」
ルフィ「すげェのか？」
クロコ「現時点でのコイツの懸賞金は赤髪と並ぶぐらいだ」
抱きついていたルフィが離れる。
ルフィ「そっか なァA力を貸してくれ！」
お頭と何処か似たその笑顔に、薄く笑いが零れてしまう。
数人の足音がこのインペルダウンLEVEL6に降りて来る音が耳に聞こえる。
深く、深く深呼吸をする。
今、何処に私のユピテルがあるか分からないが心の中で呼ぶ。
「「いたぞ！！！！」」
「此処から出るのが望み？」
クロコ「あァ」
「
天井にヒビが入り、大きな穴が開く。
先が、一切見えない天井から降りて来るユピテル。
イワン「これが最上大業物12工の１つ雷剣ユピテル」
足に付いている足枷を斬る。
「さァ、行こうか」
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2022年9月17日 23時
