−42話− ページ45
赤髪海賊団は、この島に辿り着く前に名も無き海賊の襲撃に遭い急遽この島に行く事を決めたらしい。
その襲撃時に1人の仲間がベンさんを庇って首の辺りを斬られ、船医であるホンゴウさんが駆け付けた時に息を引き取った。
ホンゴウさんは自分の目の前で仲間を失った事で自暴自棄になって涙を流すかの如く、毎日あの酒場に入り浸っているよう。
「私に何かお手伝い出来ないでしょうか…」
太陽が半分顔を出している海をじっと見つめているベンさんに問う。
ベン「お前はこの島に仕事で来たんだろう 仕事優先しろ」
「そうですけど」
「「おーーーい！ベックーーー！」」
遠くからベンさんを呼ぶ声に振り向いた。
丁度、太陽の光が眩しくて顔が見えない。
手で影を作るとはっきりと誰がこっちに向かって来ているか認識出来る。
12年前と変わらない無邪気な笑顔に心臓の鼓動が早くなる。
艶やかな特徴的な髪色。
咄嗟にベンさんの後ろに隠れる。
シャン「おい ベック 今隠れた女って‥‥」
気づいてくれただろうか。
シャン「昨日の女まだ連れて歩いてるのかァ〜？」
潮風と一緒に香る匂いに手に握っていた貝殻を落としてしまう。
酒そして、複数の女物の匂い。
ライム「お頭〜 昨夜船員達が元王下七武海のクロコダイル見たって言ってたんで早めに出航しようぜ」
ベン「仕事相手はクロコダイルか？」
シャン「ベック何言って‥‥！！」
「それでは私はクロコダイルさんの所に戻りますね」
ベン「あァ ホンゴウが悪かったな 助かった」
「いえ では失礼します」
軽く頭を下げてその場を去ろうとすると手首を掴まれた。
シャン「Aだろ！」
やめて。
私だけにその笑顔を向けて欲しいのにどうして他の人にも向けるの。
心の何処かから嫉妬の言葉が溢れ出て来る。
シャン「いやァ 凄く綺麗になったから最初見た時気付かなかった！」
「‥‥さ…ぃ」
シャン「ん？」
「離して下さい」
自分が思っている以上に低い声が飛び出すと掴まれていた手首から手が離れる。
掴まれていた部分に熱が集まるがそれはすぐに冷めた。
砂浜から堤防の上に飛んだ。
シャン「A！」
後ろから聞こえる声に耳を塞ぎたくなるが先に流れて来る涙を手の甲で拭った。
頬から伝った涙が地面に落ちると同時に足元に砂が集まり始める。
まさかと思った時には私の体はクロコダイルさんのコートの中にいた。
クロ「悲しいなァ」
頭上から低い声が聞こえたと思えば、意識が飛んだ。
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アルマジロ(プロフ) - 凪さん» 嬉しいコメントありがとうございます！そう言って頂けて凄く嬉しい限りです！ (2022年9月27日 21時) (
レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - コメント失礼します！シャンクス推しにはたまらない作品でした♡素敵な作品に出会えて嬉しいです！ (2022年9月23日 23時) (レス) @page49 id: 13224a6886 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - showtimeさん» 初めまして！素敵なコメントありがとうございます！私には勿体ないお言葉本当に嬉しくてこれからも頑張る気力になります！本当にありがとうございます！ (2022年9月19日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
showtime(プロフ) - 初めまして！昼くらいから一気に読ませていただきました！REDやっと一昨日見れまして再熱しました！やっぱ推しは最強だなと思いつつアルマジロ様の推しが今まで読んだ中で最高にきゅんとさせられて悶えてます。笑 気長に続きを待たせていただきますね〜〜！！ (2022年9月19日 19時) (レス) id: e8c8ec7c21 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - ちあきさん» 初めまして！コメントありがとうございます！ちあきさんの心を掴めた作品になったようで私自身凄く涙が出そうなぐらい嬉しいです。ちあきさんのお言葉でこれからも頑張れますので温かく見守って頂けたら嬉しいです！ (2022年9月10日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2022年8月18日 21時
