−40話− ページ43
「よいしょ」
生地が何枚も入った紙袋を抱きながら店を出ると、いつの間にか太陽は夕日に変わり夜を迎えようとしていた。
人通りの多い通りから1本外れて路地に入ると1匹の黒猫がゴミ箱の上に座っている。
大きな黄色い瞳と目が合うと黒猫はゴミ箱から降りて先を歩いて行く。
言葉は分からないが不思議とその黒猫がこっちに来いと言っている様な気がして後を追う。
段々と細くなる路地を進んで行くと大きな通りに出た。
目の前には大きな酒場。
島の位置的には此処は裏の港近くだろう。
黒猫はどうして私を此処に連れて来たのかと思い、黒猫の姿を探すがもう何処にもいない。
何だったのだろうか。
「「なァ 中で飲んでいるあんちゃんやばそうだな〜」」
「「あァ ありゃ負けるな」」
酒場から出て来た男達が横を通る時に聞こえた言葉達が私の耳にはっきりと聞こえる。
私の足は目の前で賑わっている酒場へと向かっていた。
ゆっくりと扉を開ける。
―――――――――――ドンッッ！
重たい何かが机に置かれる音が聞こえると自然と視線はそちらを向く。
「「もう一杯！！！」」
カウンターに座る2人が大きなジョッキを掲げながら言う。
周りから鼓膜が破れそうな大歓声が上がる。
耳を両手で押さえながらカウンターに近づくと左に座っていた男の体が傾くので、咄嗟に走って抱きとめた。
「「おいおい姉ちゃん 邪魔するなよな」」
隣に座っている男の仲間が私に言う。
「失礼しました 私この方を迎えに来たのですが‥‥」
「「駄目だァ その男は俺のモンだ」」
「「兄貴が勝ったらこの男は兄貴の穴になるって決まってたんだよ」」
一時の快楽の為には男でも女でも良いってか。
外道が。
「穴なら女の方が良くて？」
そう言うと隣にいる男の口角が大きく上がる。
「「是非とも君が相手をしてくれると嬉しいなァ」」
「えぇ 天を司る皇女 ラヴァファー・D・Aがお相手します」
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アルマジロ(プロフ) - 凪さん» 嬉しいコメントありがとうございます！そう言って頂けて凄く嬉しい限りです！ (2022年9月27日 21時) (
レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - コメント失礼します！シャンクス推しにはたまらない作品でした♡素敵な作品に出会えて嬉しいです！ (2022年9月23日 23時) (レス) @page49 id: 13224a6886 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - showtimeさん» 初めまして！素敵なコメントありがとうございます！私には勿体ないお言葉本当に嬉しくてこれからも頑張る気力になります！本当にありがとうございます！ (2022年9月19日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
showtime(プロフ) - 初めまして！昼くらいから一気に読ませていただきました！REDやっと一昨日見れまして再熱しました！やっぱ推しは最強だなと思いつつアルマジロ様の推しが今まで読んだ中で最高にきゅんとさせられて悶えてます。笑 気長に続きを待たせていただきますね〜〜！！ (2022年9月19日 19時) (レス) id: e8c8ec7c21 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - ちあきさん» 初めまして！コメントありがとうございます！ちあきさんの心を掴めた作品になったようで私自身凄く涙が出そうなぐらい嬉しいです。ちあきさんのお言葉でこれからも頑張れますので温かく見守って頂けたら嬉しいです！ (2022年9月10日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2022年8月18日 21時
