−35話− ページ37
シャン「いつかまた取りに行く」
溢れ出ている涙を指先ですくわれる。
「約束ですからね」
いつかの日にルフィと約束した様に小指をシャンクスさんに差し出す。
私よりも大きい小指がしっかりと力強く巻きつく。
シャン「あァ 約束しよう」
SHANKS side
きっと見送りには来ないと思っていた。
来られたら俺が連れて行きそうになってしまうからこれで良い。
熟した林檎を1口かじる。
ベン「随分と機嫌が良さそうだな お頭」
シャン「まァな」
ホン「てっきりAと離れ離れになって泣くかと思ってたぜ」
ライム「俺も」
シャン「馬鹿言え 誰が泣くか」
ルウ「お頭〜〜！！」
甲板で寝転がっていた俺にルウに大声で呼ばれる。
ホン「ルウ 騒がしいなどうしたんだよ」
ルウ「上！」
「「「「上？？？」」」」
その言葉にその場にいる全員が顔を上げると雲1つ無い晴天の空を優雅に飛んでいる1頭の龍。
まるで海の中を泳いでいる様にも見える。
シャン「A」
名前を呟くと反応するかの如く大きく回転すると俺達の船よりも早く遠くに行ってしまう。
段々と小さくなるAの姿に手を伸ばす。
「シャンクスさん！」
笑顔で俺の名前を呼ぶ彼女の声が頭に響いた。
1羽の海鳥が俺の肩に止まる。
海鳥の嘴には1枚の紙が銜えられていた。
ベン「ビブルカードか」
シャン「あァ」
受け取ると海鳥は何処かに飛んで行く。
「「お頭！10時の方向に海軍の船が数隻！」」
シャン「急ごう」
Aと約束した小指を見つめながら愛おしい彼女の無事を祈った。
SHANKS side end
フーシャ村の上空を飛び、海に出るとゆっくり進んでいるレッド・フォース号を見つけた。
直接、見送ってしまうときっとそのまま船に乗ってしまいそうだから離れて見送る。
゛「A」゛
シャンクスさんの声が聞こえた気がしたのでその場で一回転回る。
赤髪海賊団の無事を祈りながら私は次の目的地であるスフィンクス島に向かった。
とある大海賊からの手紙を握り締めながら。
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アルマジロ(プロフ) - 凪さん» 嬉しいコメントありがとうございます！そう言って頂けて凄く嬉しい限りです！ (2022年9月27日 21時) (
レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - コメント失礼します！シャンクス推しにはたまらない作品でした♡素敵な作品に出会えて嬉しいです！ (2022年9月23日 23時) (レス) @page49 id: 13224a6886 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - showtimeさん» 初めまして！素敵なコメントありがとうございます！私には勿体ないお言葉本当に嬉しくてこれからも頑張る気力になります！本当にありがとうございます！ (2022年9月19日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
showtime(プロフ) - 初めまして！昼くらいから一気に読ませていただきました！REDやっと一昨日見れまして再熱しました！やっぱ推しは最強だなと思いつつアルマジロ様の推しが今まで読んだ中で最高にきゅんとさせられて悶えてます。笑 気長に続きを待たせていただきますね〜〜！！ (2022年9月19日 19時) (レス) id: e8c8ec7c21 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - ちあきさん» 初めまして！コメントありがとうございます！ちあきさんの心を掴めた作品になったようで私自身凄く涙が出そうなぐらい嬉しいです。ちあきさんのお言葉でこれからも頑張れますので温かく見守って頂けたら嬉しいです！ (2022年9月10日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2022年8月18日 21時
