−34話− ページ36
シャン「明日此処から発つ」
「ルフィが寂しがりますね」
いつもシャンクスさんに引っ付いていたルフィの様子が浮かぶ。
シャン「そうだな」
何か言いたげな雰囲気がシャンクスさんから漂う。
「他にも何かあるんです？」
私がそう問いかけるとシャンクスさんが体を起こした。
深い色に変わった赤髪から滴った海水が砂を濡らす。
私も体を起こし、膝を抱えながら穏やかな海を見る。
シャン「A」
名前を呼ばれたので振り向くとすぐそこにシャンクスさんの指先が迫って来ていた。
反射的に目を瞑ってしまうと左耳に指先が触れる。
シャン「‥‥あれ？…おかしいなァ‥‥どうやんだ？」
いつもの気の抜けた声が聞こえるので目をゆっくりと開けるとシャンクスさんの顔が今までにないぐらい近かった。
左耳の耳朶に何かが刺さる感触。
刺さったのはピアスだ。
そして先程からシャンクスさんが困っているのはキャッチみたい。
「両手でやれば良いじゃ‥‥」
風がシャンクスさんのマントを煽った。
その下にあるはずの腕は無く、縛られたシャツの袖が揺れていた。
「な…んで…」
シャン「心配するな 新しい時代を作るヤツに賭けただけさ」
察した。
ルフィと腕の1本を落とすような事があったのだと。
「ピアス押えてるのでキャッチ付けて下さい」
震えてしっている手でピアスを押さえる。
―――――――――カチッ。
小さい音が耳元で聞こえた。
シャン「泣くなよ 綺麗な顔が台無しじゃねェか」
涙が海水か分からないのが頬を伝う。
「ど…して…シャン‥…ク‥スさ…んばかりが‥傷…つ‥‥かなきゃいけないん‥ですか！？」
耳元にあった手は腰に降りてくるとシャンクスさんの胸元に寄せられた。
「神様は意‥地悪で…す…こんな太‥陽の様に優し‥…い人から取り上げて…」
シャン「そうだな もし神がいるのならAは取り上げて欲しくないな」
胸元から顔を上げた。
「どうして私」
シャン「俺の宝物だからだ」
唇に何かが触れた。
それは冷たくはなく優しい温もりだった。
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アルマジロ(プロフ) - 凪さん» 嬉しいコメントありがとうございます！そう言って頂けて凄く嬉しい限りです！ (2022年9月27日 21時) (
レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - コメント失礼します！シャンクス推しにはたまらない作品でした♡素敵な作品に出会えて嬉しいです！ (2022年9月23日 23時) (レス) @page49 id: 13224a6886 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - showtimeさん» 初めまして！素敵なコメントありがとうございます！私には勿体ないお言葉本当に嬉しくてこれからも頑張る気力になります！本当にありがとうございます！ (2022年9月19日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
showtime(プロフ) - 初めまして！昼くらいから一気に読ませていただきました！REDやっと一昨日見れまして再熱しました！やっぱ推しは最強だなと思いつつアルマジロ様の推しが今まで読んだ中で最高にきゅんとさせられて悶えてます。笑 気長に続きを待たせていただきますね〜〜！！ (2022年9月19日 19時) (レス) id: e8c8ec7c21 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - ちあきさん» 初めまして！コメントありがとうございます！ちあきさんの心を掴めた作品になったようで私自身凄く涙が出そうなぐらい嬉しいです。ちあきさんのお言葉でこれからも頑張れますので温かく見守って頂けたら嬉しいです！ (2022年9月10日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2022年8月18日 21時
