−32話− ページ33
何も話さず、ナイトマーケットので楽しむ人々を見ているとシャンクスさんが立ち上がった。
まだ半分以上も残っている林檎飴を食べながら視線をシャンクスさんに向ける。
「どうかされましたか？」
シャン「ちょっと此処で待ってろ」
早くも食べ終わった林檎飴の串を振りながら私の返事も聞かずに人の波に入って行った。
「もう何処行くかだけ教えて下さいよ」
此処には既にいない人物に向けて言葉を放ち、残りの林檎飴をかじる。
ベンチに座って待っているのはなんだか退屈だったので噴水に腰掛けた。
同じ水が循環している噴水の冷水に指先を浸ける。
悪魔の実を食べていなかったら私はきっと海で泳いでばかりだろうなと思っていると頭に何かが乗った。
麦稈の匂いがする。
シャン「待ってろって言っただろ」
「待ってましたよ」
視線を上に向けると優しい眼差しをしているシャンクスさんの姿。
「何処に行っていたんですか？」
シャン「少しホンゴウに頼まれてた物をな」
鳥の鳴き声よりもずっと高い高音が辺りに響き渡った。
流れに流れていた人の波が止まり視線が一気にこちらに向けられる。
何かあったのだろうか。
さっきの鳥の鳴き声よりも高い高音は笛の音にも聞こえたなと考えていると大声が聞こえる。
「「赤髪海賊団！大頭赤髪のシャンクス！」」
いつの間にか海軍の人達に囲まれていた。
「ちょっとどうするんですかシャンクスさ‥‥ってわっ！！！」
手首を掴まれたと思えば細い路地に向かってシャンクスさんは走り出した。
そこは迷路の様に様々な小道を右に曲がったり左に曲がったりとする。
私は、きっと野生の勘だけで進んでいるシャンクスさんについていくのに必死になっていると突然止まった。
突然の事に私はシャンクスさんの背中にぶつかる。
シャン「空に逃げるぞ！」
「今！？此処でですか！？」
「「いたぞ！！！！」」
後ろから聞こえる複数人の声に心臓の鼓動が早くなる。
「あーーもう！分かりました！こっち来て下さい！」
少しまた小道を進み、開けた広場に出た瞬間に能力を使う。
両手にシャンクスさんを乗せようとするよりも早く額に乗ってくれた。
今度は風圧で硝子を割らない様に静かに夜空に飛んだ。
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アルマジロ(プロフ) - 凪さん» 嬉しいコメントありがとうございます！そう言って頂けて凄く嬉しい限りです！ (2022年9月27日 21時) (
レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - コメント失礼します！シャンクス推しにはたまらない作品でした♡素敵な作品に出会えて嬉しいです！ (2022年9月23日 23時) (レス) @page49 id: 13224a6886 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - showtimeさん» 初めまして！素敵なコメントありがとうございます！私には勿体ないお言葉本当に嬉しくてこれからも頑張る気力になります！本当にありがとうございます！ (2022年9月19日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
showtime(プロフ) - 初めまして！昼くらいから一気に読ませていただきました！REDやっと一昨日見れまして再熱しました！やっぱ推しは最強だなと思いつつアルマジロ様の推しが今まで読んだ中で最高にきゅんとさせられて悶えてます。笑 気長に続きを待たせていただきますね〜〜！！ (2022年9月19日 19時) (レス) id: e8c8ec7c21 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - ちあきさん» 初めまして！コメントありがとうございます！ちあきさんの心を掴めた作品になったようで私自身凄く涙が出そうなぐらい嬉しいです。ちあきさんのお言葉でこれからも頑張れますので温かく見守って頂けたら嬉しいです！ (2022年9月10日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2022年8月18日 21時
