−12話− ページ13
ベンさんの横を通り過ぎようとすると腕を掴まれた。
「‥‥離して下さい」
弱々しく呟いた言葉は波の音でベンさんに聞こえているか分からない。
振りほどこうとするが男と女の力の差など圧倒的に男の方が勝つ為、振りほどけない。
「ベンさん！」
覇王色の覇気を少しだけ剥き出しにすると一瞬の隙が出来るのでその隙に腕を振り払い能力を使った。
砂嵐を起こすとシャンクスさんが私の名前を呼ぶが振り返らず山の方に向かって飛び立つ。
能力の限界は思っていた以上に早くきてしまい丘の上で能力を解く。
芝の上で大の字になると雨が降りそうな雲が視界の端に見えた。
別に風邪を引こうがどうなろうがいいやと思っていると草むらが大きく揺れる音が聞こえるので上半身を起こす。
その中から出て来たのは昨日、ウタちゃんに喧嘩を売っていたこの村の保安官さん。
ルフィ「あれ」
「もうすぐ雨が降るから家に戻りな」
ルフィ「此処にでーっかいドラゴン飛んで来なかったか？」
「さァ‥ほら戻りな」
ルフィ「お前は戻らないのか」
「私は此処にいたいの」
――――――――グゥ。
ルフィ「何だ腹減ってんのか」
恥ずかしくて声を出さずに首を横に振ると手を掴まれた。
ルフィ「マキノの飯は美味いから行くぞ」
「ちょ、ちょっと！」
子供にしては強い力に慌てて立ち上がって手を引かれながら森を抜ける。
村の人の視線を感じながらPARTYSBARと書かれた酒場の中に入った。
ウープ「ルフィ！何処からそのお嬢さんを攫って来た！」
ルフィ「違う！コイツ腹減ってんだ！」
店内にいたのは黄色い服を着たおじさんとカウンター席を拭いているお姉さん。
ウープ「アンタ何処から来た…まさかあの海賊達の仲間か」
ルフィ「お前も海賊なのか！？」
「違います！私は火山と温泉の島で仕立て屋をしている者です！此処には仕事で来ました！」
ウープ「お、おう そうか 仕立て屋さんか」
マキ「あら やだ！」
お姉さんの顔色が段々と血の気が無くなっていく。
ルフィ「お前口からケチャップ出てるぞ」
そう言われ手の甲で口元と拭くとべったり生暖かい血が付く。
「早口で喋ったからですね！」
マキ「絶対に違いますから！い、今すぐに拭く物持って来ますから待っていて下さい」
「すみません」
回復もしていない体に能力と覇気を使ったから悲鳴を上げたのだ。
腕に巻かれた包帯にも若干血が滲んでいる。
後でホンゴウさんにと直して貰おうと思ったがもうあそこに戻るつもりは無かったんだ。
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アルマジロ(プロフ) - 凪さん» 嬉しいコメントありがとうございます！そう言って頂けて凄く嬉しい限りです！ (2022年9月27日 21時) (
レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - コメント失礼します！シャンクス推しにはたまらない作品でした♡素敵な作品に出会えて嬉しいです！ (2022年9月23日 23時) (レス) @page49 id: 13224a6886 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - showtimeさん» 初めまして！素敵なコメントありがとうございます！私には勿体ないお言葉本当に嬉しくてこれからも頑張る気力になります！本当にありがとうございます！ (2022年9月19日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
showtime(プロフ) - 初めまして！昼くらいから一気に読ませていただきました！REDやっと一昨日見れまして再熱しました！やっぱ推しは最強だなと思いつつアルマジロ様の推しが今まで読んだ中で最高にきゅんとさせられて悶えてます。笑 気長に続きを待たせていただきますね〜〜！！ (2022年9月19日 19時) (レス) id: e8c8ec7c21 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - ちあきさん» 初めまして！コメントありがとうございます！ちあきさんの心を掴めた作品になったようで私自身凄く涙が出そうなぐらい嬉しいです。ちあきさんのお言葉でこれからも頑張れますので温かく見守って頂けたら嬉しいです！ (2022年9月10日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2022年8月18日 21時
