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今度こそは死んだはずだった。
なのにまたここに戻って来ている。
ゆっくりと深呼吸して目を開けると私の事を心配そうに見つめている小さな男の子がいた。
「お姉ちゃん 大丈夫?」
A>大丈夫だよ 少し疲れちゃって…
「そっかぁ お姉ちゃん 今度こそ悔いがない様にね」
A>え
その言葉に下を向いていた顔を上げるとそこには男の子はいなかった。
周りを見渡してもどこにもいない。
A>悔いがない様にか
窓側に置いていた刀の入っている袋を持って車両と車両の間に行き隊服に着替える。
腰に二本の刀を差し扉を開前方の車両に足を進める。
煉獄>俺の所で鍛えてあげよう!もう安心だ!
彼の声を聞くだけで泣きそうになるが堪えて足を前に前に。
A>炭治郎 杏寿郎
声を掛けると煉獄は立ち上がった。
煉獄>A
A>久しぶりだ…ね
煉獄>あぁ 座るといい
二人の前に座る。
炭治郎>鬼殺隊士だったんだな
A>うん 今まで黙っていてごめんなさい
炭治郎>A 俺じゃなくて‥‥
炭治郎は煉獄の方を向く。
A>杏寿郎 私は貴方にずっと謝りたかった
謝罪の言葉を出そうとしたが鬼の気配。
勿論 目の前にいる煉獄も気づいている様だった。
煉獄>A 落ち着いたら話を聞こう
そう言って席を離れて行きそうになる煉獄の袖を掴んだ。
煉獄>A?
A>今言っておかなきゃ後悔するから言わせて 大嫌いとか言ってごめんなさい それと私は父親を殺した上弦の鬼を殺すまでは刀を握るから 二人に何を言われても鬼殺隊士を辞めるつもりは無い
今までずっと私が言いたかった事。
煉獄>俺の様に代々鬼狩りを続けていたら辞めさせていたがAもAで成し遂げなきゃいけない事があるなら俺は何も言わない だが一つだけ言わせてくれ 死んではくれるなよ
その言葉に強く頷くと軽くだが抱きしめられた。
幼い頃の彼はもういない。
大人になった彼が今ここにいた。
離れていく温もりが少し恋しいが今はそんな事を言っている暇は無い。
後は彼を生きて帰す事。
悔いが無い様にしろ 鬼屋敷A。
そう自分を鼓舞し右の刀を抜刀した。
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アルマジロ(プロフ) - 心さん» こんばんわ コメントの方ありがとうございます 更新の方 精一杯頑張らせて貰いますので今後も見て頂けたら嬉しい限りですのでよろしくお願いします。 (2021年1月16日 20時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - こんばんわ☆読ませて頂きました!切ないけどどうなるの?!というドキドキと、続きが気になります!更新頑張って下さい! (2021年1月15日 17時) (レス) id: cc2d25f665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルマジロ | 作成日時:2021年1月10日 21時