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その後 隠達が駆け付けて処理が行われた。
優しい顔をした煉獄の顔に真っ白な布が掛けられた瞬間に涙が溢れだした。
もうこの人は戻って来ないのだと実感した。
炭治郎＞A
しゃがみこんでいる私に炭治郎の声が頭上から降って来る。
炭治郎＞煉獄さんが
A＞聞いてた
炭治郎＞そうか…煉獄さん 列車の中でAの話をしてくれたんだ ずっと謝りたいって
A＞そんなの…私が謝りたかったんだよ！！！
ぐちゃぐちゃになった顔で炭治郎の顔を見ると彼も泣いていた。
炭治郎がしゃがみ私の事を抱きしめて背中をずっとさすってくれていた。
後日 炭治郎が煉獄家に行くという知らせを受けたので少し遅れてだが煉獄家に来た。
A＞ごめんください
聞こえるぐらいの大きさで言うと足音が聞こえて来る。
炭治郎＞A
顔色が悪い炭治郎と亡くなってしまった煉獄と同じ顔をした少年がいた。
何も言わないでその少年を抱きしめている自分がいた。
A＞ごめんなさい ごめんなさい
千寿郎＞鬼屋敷Aさんですね 兄上から話は聞いています
顔だけを離し少年の顔を見る。
千寿郎＞お会いしてみたかったです
消えそうな声でそう言った少年の顔にある瞳に溢れんばかりの涙があった。
私は何て事をしてしまったのだろう。
こんなまだ幼い弟から兄を取り上げてしまった事を。
槇寿郎＞今更 何しにここに来た
野太い声に視線を向けると昔見た面影よりもずっと変わっていた煉獄槇寿郎の姿があった。
槇寿郎＞まさか現場にいたのか
小さく頷くと目の前にいた弟を引き剥がし私の胸倉を掴んだ。
槇寿郎＞お前がいたのにも関わらずどうして杏寿郎だったんだ！
炭治郎＞槇寿郎さん！
千寿郎＞父上！
こちらも今にでも涙が出そうな顔をしていた。
槇寿郎＞返してくれ 俺の大切な家族を…杏寿郎を
その言葉にどう返していいか分からないまま私は追い出された。
真っ白になった頭で屋敷の自室に戻る。
綺麗に畳まれた隊服の上に鬼を斬る為だけに作られた日輪刀が置いてあった。
手に取り鞘を畳の上に投げ緑色の刀身で鬼の頸じゃなく自分の頸を斬り落とす。
今度 最後に見えたのは刃に映る自分の情けない顔だった。
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アルマジロ(プロフ) - 心さん» こんばんわ コメントの方ありがとうございます 更新の方 精一杯頑張らせて貰いますので今後も見て頂けたら嬉しい限りですのでよろしくお願いします。 (2021年1月16日 20時) (
レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - こんばんわ☆読ませて頂きました！切ないけどどうなるの？！というドキドキと、続きが気になります！更新頑張って下さい！ (2021年1月15日 17時) (レス) id: cc2d25f665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2021年1月10日 21時
