33 ページ34
少しすると生徒達が道場を後にする。
重たい足音と共に来る男性。
杏寿郎>父上 昨日お話した方です
A>初めまして星宮Aです
頭を下げる。
槇寿郎>杏寿郎 少し席を外してくれ
杏寿郎>はい
二人きりなの?
パタンと道場の扉が閉まった。
槇寿郎>星宮さんと言ったか
A>はい
槇寿郎>杏寿郎から君の家族の事を聞いた
よくある漫画やドラマの展開だったら煉獄さんと付き合うしかくはお前にはないから諦めてくれと言われるだろう。
膝の上で握っている手に力が入ってしまう。
槇寿郎>家族だと思ってくれてもかまわない
A>‥‥へ
槇寿郎>杏寿郎とはまだそう言う関係じゃないと聞いたがいつかそう言う関係になった時に君の帰る家はここだと安心できるかと思ってな
凄く厳しそうな顔から出てくる言葉じゃなかった。
A>凄く嬉しいです
槇寿郎>ちなみになんだがお酒は強い方か?
A>強いと思います
槇寿郎>今度うちに泊まって晩酌でもしよう 今度近くで冬だが花火が上がる
A>ありがとうございます
槇寿郎>夕飯を食べよう
少し痺れた足を動かして道場を後にした。
A>あ、あの
槇寿郎>ん?
A>私でいいんでしょうか
槇寿郎>杏寿郎が初めて女性を連れて来たことに不安はあったが星宮さんはどこか安心できる
A>てっきり諦めてほしいと言われるかと思っていました
そう言うと煉獄さんみたいな笑い声が聞こえる。
槇寿郎>アイツが好きになったのに親が口を出す訳にはいかんからな
凄く良い人だ。
居間に入ると机の上に並んだ料理達の匂いにお腹が空く。
杏寿郎>A こっちに座るといい
A>うん ありがとう
家族の中に入って夕食を頂くのは初めてかもしれない。
手を合わせていただきますと唱えて綺麗な箸を持って一口二口食べるとその美味しさに涙が出てしまう。
瑠火>Aさん ゆっくりでいいですからね
A>はい 美味しいです
袖で涙を拭いながら箸を進める。
どれも美味しい。
心が温まる。
81人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「煉獄杏寿郎」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アルマジロ(プロフ) - ひまわりさん» コメントありがとうございます!そう言って貰えて凄く嬉しいです!頑張りますのでこれからも見て下さったら嬉しいです! (2020年11月22日 10時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - こんばんわ☆このむずきゅんな感じとか隣の方のちょっと怪しい感じとか・・・もう色々含めて楽しみです!頑張ってください(^^) (2020年11月21日 23時) (レス) id: 1fdc11ed3e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アルマジロ | 作成日時:2020年11月20日 0時