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助けて欲しかった人が来たのに見て欲しくなかった。
こんなだらしない姿。
私に掛けられたジャケットを強く握りしめる。
目線を煉獄先生に向けたその一瞬。
燃える様な羽織が大きく揺れたと思ったら大きな音と共に男が倒れた。
すぐに私の前にしゃがんだ。
煉獄＞触れてもいいだろうか
いつもの私だったら触れて欲しくないのにこの時は小さく頷いてしまった。
そうすると割れ物を扱う様に優しく抱きしめられる。
こんな風に私の事を抱きしめてくれる人なんていたんだ。
煉獄＞すまない もう少し早くここに来ていれば
声を出そうとしたが震えて出なかった。
でも煉獄先生は私が言いたい事を分かったみたいで苦笑いをしてくれる。
煉獄先生の温もりに目を閉じるとそのまま闇の中に落ちていった。
遠くで誰かと誰かが話をしている声が最後に聞こえた。
学校の保健室の匂いに似た香りで目が覚めた。
白い天井と白いカーテンそして左には点滴。
ここは病院か。
顔だけを右に向けると腕組をしたまま寝ている煉獄先生の姿があった。
目の下に少し隈が出来ている気がする。
右手を伸ばして組んでいる腕に触れるとゆっくりと大きな目が開く。
髪と似て綺麗な目。
太陽の様にも見える。
煉獄＞痛むところはあるか！！すぐに呼んで来るから待っていてくれ！！！
そう言って病室を急いで出て行ってしまった。
相変わらず鼓膜が破れそうな大声。
看護師さんに何個かの質問を受ける。
「ご自分の名前は言えますか？」
A＞星‥宮A
声が枯れている。
「万が一の事があるので緊急避 妊薬の方を使わせて頂きました」
あの時はちゃんと避 妊具を使っていたので薬に頼ることもなかったが今回は別だ。
「明日には退院出来ますが体に異常があればすぐに病院に来て下さい」
A＞はい あの…あの人は
「先程警察の方々に連絡をさせて貰いましたので暫くしたら来ると思います」
あれから一夜が明けている。
A＞あの一人じゃ嫌なのでここにいた人と一緒に警察の話を聞いてもいいでしょうか
「そのように伝えておきますね」
残り少ない点滴を交換して看護師の人が部屋を出て行った。
次にここに入って来たのは煉獄先生。
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アルマジロ(プロフ) - ひまわりさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えて凄く嬉しいです！頑張りますのでこれからも見て下さったら嬉しいです！ (2020年11月22日 10時) (
レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - こんばんわ☆このむずきゅんな感じとか隣の方のちょっと怪しい感じとか・・・もう色々含めて楽しみです！頑張ってください(^^) (2020年11月21日 23時) (レス) id: 1fdc11ed3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2020年11月20日 0時
