華よ咲け【煉獄杏寿郎】

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「やった！A先生だ」

「えーずるい」

「俺達の所にも来てよ〜」

煉獄＞明日からは皆の所にも行くからな！

「絶対だからね！」

煉獄＞あぁ！じゃあ授業を始めるぞ！

黒板に書かれる文字はとても綺麗で驚いた。

書道の先生みたい。

あまり歴史の事が詳しくない私でも楽しめる内容なので歴史が好きな子が多いんじゃないか。

寝ている子もいないし手も沢山上がっている。

煉獄＞じゃあここからスクリーン使う！

プロジェクターを準備して部屋を暗くして流れる動画を見ていると後ろに立っている私の横に煉獄先生が来た。

A＞私ちっとも歴史に興味なかったんですけど凄く今日の煉獄先生の授業聞いて少し興味が湧きました

煉獄＞そうやって俺の授業に興味を持ってくれる子が多いんだ 嬉しいな！

10分程度の動画が終わり次はグループでの話し合いが始まる。

「A先生 早く早く」

A＞うん お邪魔します

ここのグループの子達は私が話し合いに入ることがほとんどないぐらい自分達の意見を早くまとめていた。

「ねぇねぇ A先生」

A＞ん？

一人の女の子が話掛けて来る。

「石井さんさ 付き合ってた先輩に振られちゃったから今学校休んでいるんだ」

A＞え

「私だけがそれを聞いててどうしたらいいか分かんなくて」

もしかしたらこの間階段で振られていた女の子じゃないか。

A＞今きっと石井さんは凄く辛いだろうから沢山遊んであげて少しでもその事を考えないような環境にしてあげてほしいな 先生も学校に来た時に声かけてみるから

「うん！周りの子達も誘って皆で遊んでみる」

A＞うん 友達がいるときっと安心出来るから

「先生ありがとう！」

A＞いいえ

「先生さ 煉獄先生とお似合いだね」

A＞え？

「さっき後ろで話してたでしょ？他の子が先生達付き合ってるのかなぁって言ってたんだよ」

A＞授業の話をしてたんだってー

お似合いか。

何故か少しだけ嬉しかった。

4限の授業も同じような事を他のクラスで行いお昼になる。

もちろん頼まれているお弁当を持って社会科準備室に行く。

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