検索窓
今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:31,124 hit

14 ページ15

「濃厚エビソースのペスカトーレとたっぷりあさりのバター醤油とマルゲリータです」

テーブルに置かれる食べ物。

「サービスのオレンジジュースです」

A>え

店員さんの顔を見る。

「今 うちカップルの方にオレンジジュースのサービスしているんです」

そう言って笑う店員さんにお礼を言ったが頭の中では私とこの人は職場が一緒なだけでそんな関係ではないと呟いた。

煉獄>冷めてしまう前に食べてしまおう

大きな手から渡されるフォークとスプーンを受け取る。

A>はい いただきます

煉獄>いただきます

パスタを半分ぐらい食べた辺りで何も言わないでお皿を交換した。

A>こっちも美味しいです

煉獄>こちらもだ

ピザも美味しかった。

キャパの残りが少ない胃にパンケーキが届く。

A>煉獄さん スマホ鳴ってますよ

テーブルの端に置かれたスマホが揺れている。

表示されている文字は千寿郎と書いてあった。

弟さんかな。

煉獄>弟だ 少し出て来る

席を立って店先に出て行く煉獄先生を窓から見る。

あんな人の彼女になれる人はきっと幸せなんだろうなぁ。

生クリームと半分に切られた苺を一口大のパンケーキに乗せ口の中に入れる。

新規の女性二人組のお客さんが近くに座った。

「あの人 めっちゃイケメンじゃない?」

「わ!ほんとだ」

「彼女と待ち合わせでもしてるのかな」

「さっき店から出て来てたから彼女と来てるんじゃない?」

「えー可愛い人なのかな」

聞こえて来る声を聞かない様にしてパンケーキを食べ続けているといつの間にか煉獄先生が戻って来ていた。

煉獄>すまない

A>いえ 弟さん 大丈夫でしたか?

煉獄>あぁ 少し早く着いたから近くの本屋にいるそうだ

A>急いだほうが

煉獄>いやゆっくり本を見たいそうだからゆっくりで大丈夫だ

A>そうですか

「ほらやっぱり綺麗な人じゃん!」

「でもなんか愛想なくない?」

「うん 笑わなさそう」

笑わなさそうか。

確かにここ最近 私生活で笑った覚えがないかもしれない。

15→←13



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
81人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アルマジロ(プロフ) - ひまわりさん» コメントありがとうございます!そう言って貰えて凄く嬉しいです!頑張りますのでこれからも見て下さったら嬉しいです! (2020年11月22日 10時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - こんばんわ☆このむずきゅんな感じとか隣の方のちょっと怪しい感じとか・・・もう色々含めて楽しみです!頑張ってください(^^) (2020年11月21日 23時) (レス) id: 1fdc11ed3e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アルマジロ | 作成日時:2020年11月20日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。