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「きらきら光る〜ゆりかごで〜」

「うちのよい子は〜眠ります〜」

心地いい子守唄とパチパチと燃える囲炉裏の音。

「お日さま西に〜沈むとき〜」

「風が静かに〜ゆすります〜」

優しく頭を撫でられ寝かしつけられる。

目を開けて撫でてくれている人を見つめると花が咲いたかの様な可愛らしい笑顔が見えた。

炭の様に真っ黒で艶やかな髪。

雪の様に白い手そして、ビー玉のみたいな綺麗な翡翠色の瞳。

瑠火>___さん いつも杏寿郎の面倒見て下さってありがとうございます

母上と話をして微笑んでいるこの女性の名前に靄がかかったかの様に思い出せない。

「杏寿郎様は優しくて強い子になりますよ」

膝の上で寝ている俺の頭を撫でながらいつも言っていてくれた。





千寿郎>兄上‥‥兄上?

千寿郎の声と共に自分の意識が覚醒する。

随分と懐かしい夢を見ていた。

ゆっくりと目を開けるとこちらを心配そうに見つめる千寿郎の姿があった。

手にはお茶と菓子がのったおぼん。

千寿郎>何か良い夢でも見られていたのですか?

杏寿郎>昔、俺が生まれて間もない頃にここに住んでいた 侍女が夢に出てきた

千寿郎>侍女?

杏寿郎>あぁ 父上と任務に行きそして、よく母上とここの縁側で話をしていた 女中みたいな者だ

千寿郎>そんな方がいたのですね 父上と任務に行かれていたという事はその方は鬼殺隊だったのでしょうか

杏寿郎>うむ!俺は覚えていないがきっとそうだろう!なんせまだ物心ついていない時だ!

千寿郎>どの様な方だったのか気になります

杏寿郎>とても綺麗な方だった!目は翡翠の色をしていてな!

千寿郎>翡翠…それはさぞかし綺麗でしょうね

竈門>杏寿郎さん!おはようございます!

杏寿郎>竈門少年!おはよう!

竈門>千寿郎くんもおはよう!

千寿郎>おはようございます!お茶を取りに行って来ますね

竈門>あぁ!すぐに任務に行くので大丈夫です!

千寿郎>これから任務なのですか?

竈門>はい ここから南に行った町に元柱の方がいるみたいでその方を迎えに行って来ます

杏寿郎>元柱か!それは失礼のない様にな!

竈門>もちろんです!

ドンッと胸を叩く竈門少年は俺の継子となってもう3ヶ月は経つ。

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2020年11月1日 23時

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