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額からボタボタと落ちる汗が土の上に落ちて染みになる。
A>ハァ ハァ ハァ
煉獄>走り込み行くぞ!
A>はい!
すっかり完治してしまった足
それを報告した途端に師範の鍛錬が始まった。
口の中からご飯が出て来そう。
前を走っている師範に追いつきたいのに追いつかない。
それもそうか。
柱だし。
私なんてまだ鬼殺隊になんて入れていないのに。
鬼殺隊になるには最終選別というものに行かないといけないのだがまだ行かせて貰えていない。
いつになったら行かせて貰えるのか。
走り込みを終え千寿郎くんが用意してくれている夕餉を食べる。
千寿郎>Aさん 髪がここに来た時と比べて赤くなっていませんか?
毛先を確認するが自分では分からない。
A>私の髪は黒でしたが今は赤色ですか?
杏寿郎>あぁ!まだ黒も残っているが赤いぞ!
A>何ででしょうかね
杏寿郎>俺にも分からん!
A>そうですよね
千寿郎>そう言えばいつAさんは最終選別に行かれるんですか?
杏寿郎>明日だ!
A>へ
杏寿郎>明日にでも行って来るがいい!
A>そう言うのってもっと強くなってからじゃないですか?
杏寿郎>Aは随分と飲み込みが早い
千寿郎>藤襲山ですよね
杏寿郎>あぁ
昨日夕餉の時に話に出たいた藤襲山がここか。
藤の花が咲き乱れて幻想的な雰囲気だ。
師範の話だとこの中に鬼が生け捕りにされているらしい。
昔師範が着ていた袴に身を包んでいる。
腰にささっている刀は蔵に保管されていたのを今朝持たせてくれた。
杏寿郎>うむ!良く似合っている!
千寿郎>お気を付けて
A>行って来ます
煉獄家を出る前に師範がお守りだとくれた髪を結う紐。
着物の袖の中に入れておいたのを出して髪を結び直す。
A>よしっ!
気合を入れて山の中に入る。
7日間ここで生き残らないといけない。
草が揺れる音がした。
すぐに木の上に昇って様子を見る。
弱っている鬼だ。
気づかれない様に刀を抜刀すると赫い刃が出てくる。
これが煉獄家の刀。
深呼吸をして木の枝から飛んで真下にいる鬼の頸を切る。
土の上に鬼の頭が落ちた。
うめき声を上げて灰になっていく。
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作者名:アルマジロ | 作成日時:2020年10月29日 11時