【鬼滅の刃】暁天【竈門炭治郎】 (ページ8)

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師範の屋敷に来て7日間が経った。

今でも千寿郎くんと会っていない。

相当嫌われているんだな。

今日もそんな彼が作ってくれた食事を口にする。

A＞美味しい

襖に小さな影が映っていた。

見た感じ師範ではない。

A＞千寿郎くんですか

急に名前を呼ばれたからだろうか影が立てに跳ねた。

A＞聞き流して貰って構いません私は死にません炎柱を必ず後世に繋ぎます

スパンッと襖が全開に開く。

千寿郎くんが涙目で私に飛びついて来た。

千寿郎＞ごめんなさい…ごめんなさい俺酷い事を言って

なんだか茂を思い出してしまって涙が零れ落ちる。

A＞私も叩いてしまいましたごめんなさい

可愛い顔が私の事を見上げて来た。

千寿郎＞どう…して泣いていらっしゃるのですか

A＞大切な人の弟と重ねてしまって

千寿郎＞僕の頬はもう大丈夫です

A＞良かった本当にごめんなさい

叩いてしまった頬を撫でると大福の様に柔らかかった。

それを少しつねる。

千寿郎＞Aさん？

A＞大福みたいです

今度は両手でつねる。

千寿郎＞いたいれす

A＞あ、ごめんなさい

手を離すと少し赤くなってしまった。

千寿郎＞今日は兄上が任務なので僕が機能回復訓練を教えます

A＞機能回復訓練？

千寿郎＞はい Aさんは下半身が動かせないので上半身の訓練を行います

腹筋しかないじゃないか。

千寿郎＞お膳を片付けて来るので待っていてくださいね

私の傍から離れていく千寿郎くんの体が傾いた。

布団の端で滑ってしまったのだ。

危ないと言葉を言う前に体が動いていた。

立ち上がって千寿郎くんを抱きとめる。

あれ。

足が痛くない。

千寿郎＞Aさん足

A＞何故か痛くありません

そう言うともの凄い勢いで胡蝶さんの屋敷に連れて行かれた。

診察を受け終わって胡蝶さんの一言で驚いた。

胡蝶＞もう骨は完全にくっついていますね Aさんもしかして全集中を常中が出来ているんじゃないですか？気づいていないだけで

A＞は、はぁ

胡蝶＞じゃなければここまでの身体活性化は出来ません

頭が痛い。

全集中を常中しているのか。

ただ呼吸をしているだけなのに。

運が良かった。

きっとそう。

胡蝶＞これでみっちりと鍛錬が受けれますね

そう言って笑う胡蝶さんの笑顔が恐ろしく怖かった。