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痣が出た人は二十五までしか生きられないが彼は生き延びえた例外である。

そして日の呼吸を知る者は鬼舞辻無惨に抹消された。

数年前に亡くなってしまった祖母が教えてくれた事が一つ。

「うちの本当の苗字は継国」

鬼舞辻無惨は普通の鬼とは違い頸を切り落としても死に至ることは無い。

太陽の光に当てないといけないのか。

扉が開く音がした。

まずい。

見つかったらどうなるか。

すぐに手記をまとめ裏にある窓から出た。

走った。

炭治郎の所に。

足が痛い。

裸足で雪山を昇る。

A>ハァハァ…なに、なにこれ

どうして雪の上に血があるの。

なんで土が掘られて山になってるの。

数を数えると5人分。

誰が生きてるの。

窯の方を見に行っても火が付いていない。

A>炭治郎っーーーー!!!

大声で叫んでも静まり返った雪山。

雪の上にバサバサと落ちる手記。

嫌だよ。

一人にしないでよ。

一人はもう嫌なの。

唯一 小さい頃からの友達だった。

歳は私の方が2つ上だけど。

「A こんな所にいたのか」

後ろを振り返ると父上がいた。

A>帰りません 私はここにいます

「ここにいて何になる 麓近くのお爺さんがな ここは鬼に昨晩襲われたと言っていた」

A>炭治郎は!!

父親にすがりつく。

「知らん いいから行くぞ」

A>行きません!ここで炭治郎の帰りを待ちます!!

乾いた音が響いた。

痛む頬を手で押さえる。

「いい加減にしろ 死んだんだ いいな そいつは死んだ」

絶対に死んでない。

どこかできっと生きてるんだ。

鬼が全部悪いんだ。

鬼が私の居場所を壊した。

父親が全部の荷物を持たせ最後に紙を渡して来る。

「ここに行け いいな もうお前はここに来るな」

頷いて歩きだした。

そんな簡単に娘を捨てられる親なんていらない。

私は探すんだ。

絶対に炭治郎を。

寺なんかに行かない。

歩き続けた。

休みながら山を昇る。

夜は鬼が出るから歩いちゃだめだと散々言われていた。

でも、探さなきゃいけない。

草が動く音。

音がした方を見ると何かが腐った匂いが鼻につく。

「女ァ女ァ…若い女ァ」

腰が抜けてしまった。

まずいまずい。

頸を切らないと。

日輪刀なんて持ってない。

段々と迫ってくる鬼。

鬼の吐息が顔にかかる。

生臭い。

気持ち悪い。

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2020年10月29日 11時

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