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誰もいなのじゃないのか。
私には炭治郎がいてくれたから何でも話した。
千寿郎くんは師範がいる。
師範には?
杏寿郎>A?
師範の頭を撫でていた。
A>いつもありがとうございます
温かい温もりに抱きしめられる。
杏寿郎>少しだけこのままでもいいか
A>はい
きっと泣いている。
小さく震える背中をさする。
独学で炎柱となった人だ。
相当な努力を費やしたに違いない。
でもそれを父親に褒めて貰えないのは辛いにきまっている。
杏寿郎>ありがとう
A>継子ですから
「カァーー!カァーー!伝令!伝令!煉獄杏寿郎!A 西ノ山二テ複数ノ隊士が負傷!至急現場二急ゲ!」
杏寿郎>門で待ってる
A>はい
すぐに隊服に着替えて腰にかたなをさし門に行くと既に師範がいた。
先に行く師範を追いかけながら指定された山の中に入って行く。
杏寿郎>Aは南から回ってくれ
A>師範は
杏寿郎>俺は北から回る
A>承知しました
獣道を走って行くと大きく開けた場所に出る。
真ん中に一人の隊士が横たわっているがこれは罠。
あの隊士に近づいた瞬間鬼が飛び出してくる。
すぐに木の枝の上に昇って辺りの音に集中する。
自分じゃない呼吸音がある。
どこだ。
一瞬 光ったと思ったら頬を弓矢が掠る。
弓矢が飛んで来た方に走る。
遠距離攻撃は間合いを詰めないと頸は取れない。
見つけた。
前を必死に走る鬼。
体格的に子供。
木の幹でつまずいてこけた。
A>炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天!
轟々と唸る炎の刃で頸を断ち切る。
刀を納刀した時 体がぐらついた。
矢に毒が仕込まれていたのか。
解毒薬を荷物から取ろうとするが次の鬼が出て来てしまう。
しかも2体。
やるしかない。
抜刀して鬼に飛びかかる。
煉獄>うむ!こちらの隊士は無事な様だな!
「炎柱様 ありがとうございます」
煉獄>皆 残りの隊士の無事を確認したい ついて来るといい!
もうすぐ夜や明ける。
時期に鬼も消えるだろう。
「カァー!カァー!Aガ鬼ト抗戦中!負傷!負傷!」
やはり向こうに鬼がいたか。
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作者名:アルマジロ | 作成日時:2020年10月29日 11時