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炭治郎＞A！こっちに来て！
A＞はいはい
炭治郎＞もうはいは一回だって！
A＞はいはいはい
楽しい会話。
葵枝＞A 炭治郎と一緒にお風呂の準備してくれないかしら
A＞はーい
茂＞A姉！
竹雄＞A姉！
花子＞A姉！
A＞ッハ！！
夢か。
心臓の鼓動が早い。
水を飲みに行こう。
息を整えてから水を飲みに井戸まで行く。
師範？
縁側に腰をかけてお酒をたしなんでいる師範がいた。
杏寿郎＞Aか こんな夜が深い時間にどうした
A＞目が覚めてしまいまして
杏寿郎＞そうか ならここに座ると良い
師範の隣に腰をかける。
A＞お注ぎします
お猪口にお酒を注ぐ。
杏寿郎＞何か悪い夢でも見たのか？
A＞いえ 大切な人との思い出でした
杏寿郎＞＞そうか Aは親に捨てられたと言っていたな
A＞この痣のせいで捨てられました 武家で毎日竹刀を握っていました
杏寿郎＞手を見た時思った 豆が何度も潰れている
自分の手の平を見る。
もう綺麗な手には戻らない。
これじゃあ殿方にも嫌われてしまうな。
A＞刀を握る以上は仕方のないことです
杏寿郎＞その大切な人との思い出を聞かせてくれないか
A＞はい
炭治郎と出会ったのは彼が麓の村で迷子になっていた。
A＞お母さんとお父さんは？
付き人に手を握られていたがそれを離して声を掛けていた。
炭治郎＞あそこのお山 でも…でも！買わないといけないのがあって
A＞何を買うの？
炭治郎＞飴玉が売ってるお店
A＞ならこっちだよ
手を引いて案内する。
「A様 どこへ！」
A＞すぐ戻ります
結局その日炭治郎と仲良くなってしまい家まで送って行ったのがバレて酷く怒られたっけ。
杏寿郎＞幼馴染とやつだな
A＞幼馴染ですね
杏寿郎＞あぁ 何も心配するな 彼はきっと生きてる
A＞はい
杏寿郎＞母上の話をしてもいいだろうか
A＞聞いてもいいのでしょうか
杏寿郎＞Aには知っておいてほしいからな
A＞ありがとうございます
煉獄家の当主 槇寿郎さんは元炎柱だった。
でも剣士としての苦悩と瑠火さんの死が重なり酒に溺れて辞めてしまったそう。
千寿郎くんが物心つく前に。
師範はどこに寂しさや辛さを吐き出しているのだろうか。
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2020年10月29日 11時
