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鉄穴>初めまして私A様の刀を打たせて頂きました 鉄穴森銅蔵です
A>Aです ありがとうございます
鉄穴>どうぞ 女性には少し重たいかと思いますがいかがでしょうか
白い鞘に白い柄そして、鍔は黒色をしているがよく見ると金色の龍が描かれている。
鉄穴>その鍔に描かれているのは昇り龍です
昇り龍は理想を目指して高く飛躍していく意味がある。
A>こんな物をいいのでしょうか
鉄穴>もちろんですよ どうぞ抜いて下さい
ゆっくりと抜刀して柄を握ると変化する。
A>真っ黒だ
鉄穴>黒刀ですか とても珍しいですよ 私も初めて見ました
A>黒刀は複雑なんですよね
鉄穴>そう言われていますね 実際に黒刀を持つ方が柱になっていませんし
深く溜息をつく。
師範に何て言おうか。
鉄穴さんを見送ってから届いた隊服に身を包み師範が帰って来るまで竹刀を振る。
千寿郎>Aさん!刀は!
A>私の刀の色は黒刀でした 師範みたいに綺麗な赫い色ではなかったです
千寿郎>そうですか でも色が変わったなら一定以上の力量があるという事ですよ
「カァ!カァ!伝令!伝令!煉獄杏寿郎任務ヨリ帰還!帰還!」
A>師範が帰ってきますね
千寿郎>はい! 兄上の迎え頼んでもいいですか?
A>行って来ます
草履を履いて門を出ると遠くから師範の姿が見えた。
そのまま湯殿に入られるだろか。
段々と近くになって来る。
師範の顔が見えるとあちらを私に気づいてくれて笑顔になる。
杏寿郎>今帰った!
A>お疲れ様です 先に湯殿に行かれますか?
杏寿郎>あぁ!
玄関で師範の羽織と隊服の上着を受け取る。
A>師範 腕が切れています
シャツに血が染みている。
杏寿郎>気づかなかった!
A>待っていて下さい すぐに手当をします
杏寿郎>湯殿に入ってからしてくれ
A>でも
杏寿郎>先に傷口を洗う
A>はい
そう言って湯殿に向かって行く師範の背中を見守ってから羽織や上着を師範の部屋に持って行く。
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作者名:アルマジロ | 作成日時:2020年10月29日 11時