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空からふわふわと降る雪。

手の平に雪をのせると体温で水に変わってしまう。

炭治郎>A〜!

後ろから自分の名前を呼ぶ声がした。

振り返ると緑と黒の市松模様の羽織を羽織った子がいた。

A>炭治郎 今日はお父さんの神楽を見るんじゃないの?

炭治郎>Aも!Aも!

A>はいはい

紅葉の様な小さい手に引かれ雪の上を歩く。

葵枝>A 悪いね

A>ううん いいよ

葵枝>炭治郎 ほら お父さんの神楽よ うちは火の仕事をするから怪我や災いが起きないよう 年の始めは゛ヒノカミ様゛に舞いを捧げてお祈りをするのよ

炭治郎>父さんは体が弱いのにどうしてあんな雪の中で長い間 舞を舞えるの? 俺は肺が凍りそうだよ

A>息の仕方があるんだよきっと…

炭治郎>息?

A>どれだけ動いても疲れない正しい呼吸









茂>A姉!A姉ってば!

目の前に茂の顔がある。

A>んん゛!

背伸びをして起き上がると自分の体の上に積もった雪が落ちる。

どれだけ寝ていたんだろうか。

茂>こんな所で寝てたら兄ちゃんに怒られるよ!

A>はいはい

茂>行こ!

夢の中では炭治郎に手を引かれ、現実では茂に手を引かれる。

禰豆子>A姉 おかえり

A>ただいま 今日もここに泊まるね

禰豆子>うん!お兄ちゃんなら窯の方にいるよ

A>声だけ掛けて来るね

禰豆子>はーい

炭焼き窯の所に行くといた。

炭治郎>わっ!!!びっくりした!

後ろから抱きしめると凄く驚いていた。

A>ただいま

炭治郎>おかえり

A>炭治郎も大きくなった

炭治郎>いつもここに来るとそうやって言う

そう言って頭を撫でられる。

A>また綺麗に雪が降ったね

炭治郎>Aは雪が好きだよね

A>うん 雪が好き

炭治郎>また怪我してる

腕に出来た痣を撫でられる。

A>また負けちゃってさ

炭治郎>女の子なのにどうして刀を握らないといけないの

A>家柄仕方が無い事なんだよ 私はこれを握って守らなきゃいけない

炭治郎>いつも言ってるけど何を守るの

A>内緒 いつか教えてあげるよ さ、禰豆子と葵枝さんのご飯食べよう

今度は炭治郎の手を引く。

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2020年10月29日 11時

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