【鬼滅の刃】灰になる 【煉獄杏寿郎】

32 ページ32

大声を出すと3人は肩を揺らした。

A＞私 これでも柱最強って呼ばれているんですよ

振り返って鬼の方を見る。

猗窩座＞杏寿郎と戦わせろ

A＞私も柱です

抜刀すると同時に鬼との距離を縮める。

猗窩座＞ぐっ！気迫で押されるだと

A＞灰の呼吸 肆ノ型 灰塵(カイジン)

まずは両腕を断ち切る。

猗窩座＞腕が戻らない 何故だ！

A＞私の呼吸は鬼の再生スピードを遅くするものです

猗窩座＞くそがァ！！

それでも上弦の鬼だ。

一般の鬼より再生するスピードが速い。

飛んでくる打撃を刀身で受け止めるが重い。

こんな重たい攻撃を受けていたのか。

A＞っく！ 灰の呼吸 陸ノ型 降灰(コウカイ)

上から振り下ろす斬撃で右肩から切り込み右腕を落とす。

その一瞬の隙で左手の拳が飛んで来る。

刀身で受けたその瞬間だった。

刀身が真っ二つになった。

空中で回っている刃先をバク転して足先に捉えそのまま鬼の眼に刺し距離を取る。

杏寿郎＞A！

A＞私は貴方の盾です 最後までお守りしてみます

短くなった刀身で構える。

何が起こったか分からない気づいたら体が吹っ飛ばされ列車に体を打ち付けていた。

背中に激痛が走る。

猗窩座＞女は本当に弱い生き物だ 大人しくしていればいいものを なぁ 杏寿郎

女は弱くない 女こそが一番強い生き物だ。

口の中に溜まった血を吐きながら鬼に向かって走った。

A＞杏寿郎さんに触れるなぁぁあああああ！！

もう自分に残っているのは拳だ。

鬼の拳を避け自分の拳を鬼の顔面に当てる。

効いていない。

でも、杏寿郎さんと鬼の間には入れた。

両手を開く。

A＞そんなに柱を殺したければ私を殺せ！

杏寿郎＞もうやめてくれ！！

猗窩座＞俺はお前に興味がない

ゆっくりとこっちに近づいて来る。

ストンッと地面に刺さる音。

上を見上げると私の鎹鴉2羽が飛んでいる。

A＞遅いです

猗窩座＞無駄な足搔きを何度しても無駄なんだ お前は弱い

A＞私は弱いです

土に刺さった懺悔を手に取り腰にさす。

炭治郎＞あれが妖刀

猗窩座＞なんだこの闘気 気持ちが悪い！

A＞神々廻A 推して参る！

33→←31

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す