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部屋の中に入ると酒の匂いが充満していた。
こちらを向いた槇寿郎様は前見た時よりも覇気がない。
どうしてこの様なお姿に。
A>何か私にご命令でしょうか
何かを投げられ咄嗟に受け取った。
こんなにこれは重たかっただろうか。
槇寿郎>俺は知らん お前がそいつに喰い殺されても
A>私はこの刀を握る為に柱になりました
沈黙。
A>どうして槇寿郎様は柱をお辞めになったのですか
槇寿郎>去れ
A>どうしてですか 何かあったのですか!そのようなお姿になられて
顔の真横を酒が入っていた陶器が飛んで襖に当たり割れた。
槇寿郎>部外者に言う必要は無い 去れ
A>私は貴方様がお戻りになるまでここにおります
鬼以外に真剣を抜刀した事は今まで一度も無かった。
部屋に響く刀同士がぶつかる音。
槇寿郎>帰れと言っているんだ!!
A>帰りません!もう1度よく考え直されて下さい!
大きく襖が開く音が聞こえた。
杏寿郎>父上…神々廻殿か?
A>杏寿郎さん
刀を下ろして鞘に納める。
杏寿郎>父上 炎柱は俺が継ぎますから
槇寿郎>たいした才能がないくせに
A>どうしてそのような事を言うのですか!
杏寿郎>神々廻殿いいんだ
A>槇寿郎様!
喉に突き付けられる刃先。
槇寿郎>去れ
A>また明日も来ます 何度だって来ます 貴方様がお戻りになるまで
部屋を出ると陶器が割れる音が大きく聞こえた。
杏寿郎>すまない
A>少しだけ話を聞かせてくれませんか 槇寿郎様に何があったか 後
物陰になっている場所を覗くと先程案内をしてくれた男の子がいた。
A>この子の事も
杏寿郎>神々廻殿
あの時と変わらない居間に座る。
お茶を出してくれる男の子。
A>ありがとうございます 私 神々廻Aと申します
千寿郎>兄上からよくお話を聞かせて貰っておりました 千寿郎と言います
A>瑠火様はお元気ですか?お姿が見えないのですがどこかに出掛けていらっしゃいますか?
2人は少し悲しそうな顔をした。
杏寿郎>母上は亡くなりました
あぁ、だから槇寿郎様はあの様なお姿に変わってしまったのか。
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さら - こちらこそありがとうございます!!また煉獄さんのお話書いてくれて嬉しいです!!早速読みます!!頑張って下さい!! (2020年10月24日 22時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - さらさん» さらさん初めまして!こんなに長いコメント本当にありがとうございます とても読みやすいと言って頂けて作者滝泣きでございます。映画見るとまた違いますよね!一応 また煉獄さんのお話を書き始めているので良かったら見て下さると嬉しいです^^ (2020年10月24日 10時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!お話完結おめでとうございます!!とっても読みやすくて感動しました!!映画も泣けてこの作品では結ばれたのでよかったです!!冨岡さん推しですけど、映画見てから煉獄さんめっちゃ大好きになりました!!また鬼滅のお話書いて欲しいです!! (2020年10月24日 1時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルマジロ | 作成日時:2020年10月17日 0時