【鬼滅の刃】灰になる 【煉獄杏寿郎】

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A＞灰の呼吸 零ノ型 骨灰

何度も切っても再生してくる触手。

あぁ、懺悔があれば。

日輪刀の柄を握る。

急に断末魔が聞こえ大きく列車が揺れる。

体が割れた窓に向かって行く。

このまま外に投げ出される。

目を瞑って衝撃に備えるがいつになっても衝撃がこない。

そっと目を開けると外にいた。

A＞杏寿郎さん

杏寿郎＞うむ！無事だったか！

A＞はい 杏寿郎さんのおかげで

杏寿郎＞溝口少年の傷を見てあげてくれないか

A＞竈門くんですよ

炭治郎＞Aさん 煉獄さん

杏寿郎＞全集中の常中が出来るようだな！感心！感心！

A＞もっと集中して呼吸の精度を上げてください 体の隅々まで神経を行き渡らせて

杏寿郎＞どこかに破れた血管がある もっと集中しろ そこだ 止血 止血を止めろ 集中

炭治郎＞ぶはっ！

杏寿郎＞うむ 止血できたな 呼吸を極めれば様々なことが出来るようになる 何でもできるわけではないが 昨日の自分より確実に強い自分になれる

炭治郎＞はい

杏寿郎＞皆 無事だ！ 怪我人は大勢だが命に別状は無い A？

何か何か嫌な気配を感じる。

炭治郎＞Aさん？

柄を握る。

何かが地面に落ちて来る音と砂嵐が起きる。

上弦の参。

どうしてここに。

勢いよくこちらに向かって来る。

鬼の拳が炭治郎くんに向けられる。

炭治郎くんを抱えて少し距離がある所に飛ぶ。

杏寿郎＞炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天

猗窩座＞いい刀だ

杏寿郎＞なぜ手負いの者から狙うのか理解できない

猗窩座＞話の邪魔になるかと思った 俺とお前の

杏寿郎＞君と俺が何の話をする？ 初対面だが俺はすでに君のことが嫌いだ

猗窩座＞そうか 俺も弱い人間が大嫌いだ 弱者を見ると虫唾が走る

杏寿郎＞俺と君では物ごとの価値基準が違うようだ

猗窩座＞そうか では素晴らしい提案をしよう お前も鬼にならないか？

A＞なっ！

杏寿郎＞ならない

猗窩座＞見れば解る お前とそこの女 その闘気 練り上げられている 至高の領域に近い

杏寿郎＞俺は炎柱 煉獄杏寿郎だ

猗窩座＞俺は猗窩座 杏寿郎 なぜお前が至高の領域に踏み入れないのか教えてやろう 人間だからだ 老いるからだ 死ぬからだ

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