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激痛で目が覚めた。
見慣れない木目の天井。
嗅ぎ慣れない匂い。
痛む左目を押さえながら体を起こすが全くここがどこか分からなかった。
立ち上がって襖を開けると目の前に槇寿郎様がいらっしゃった。
槇寿郎>目が覚めたのか
A>はい
擦れた声が出た。
槇寿郎>少し話をしよう 布団に戻れ
そう言われ再び戻る。
槇寿郎>鬼を見たのは初めてか
A>鬼とは何ですか
槇寿郎>日光に弱く 人間の血肉を食べる 人食いの生き物だ
人食いの生き物。
槇寿郎>Aよ 鬼殺隊にならないか
A>鬼殺隊
槇寿郎>鬼を狩る剣士だ
そこで思い出した自分は鬼を切った。
A>あの…刀は
槇寿郎>お前にはあの刀を持たす事は出来ん
A>弱いからですか…女だから弱い 皆 私の事をそう言うんです!!
声を荒げてしまった。
槇寿郎>弱いだからじゃない あの刀は妖刀と呼ばれる物だ
A>妖刀
槇寿郎>鬼の血を取り込みそして刀を握る者の体を操る
確かに軽かった。
自分の力じゃない力がみなぎっていた。
槇寿郎>柱になれ
A>柱
槇寿郎>あぁ
A>柱になれば皆私の事を強いと言って下さいますか!
槇寿郎>言うだろう
私が柱になった時には槇寿郎様はいなかった。
お館様に聞けば辞めたと。
何故、あのようなお強い方が辞めたのだ。
怪我でもしたのだろうか。
両親を失ったあの日以降 私は槇寿郎様が教えてくれた育手の元で鍛錬をした。
だから煉獄家とは関わりが無くなっていたのだ。
屋敷の縁側で寝転がっていると1羽の鎹鴉が飛んできた。
足に付いた紙を取る。
槇寿郎様の文字で煉獄家へ来いと。
すぐに体を起こし床に落ちている羽織を羽織る。
A>ごめんください 灰柱 神々廻Aです
何も変わっていないな。
扉がゆっくりと開くと小さな男の子が出て来た。
千寿郎>父上にですよね
A>はい 槇寿郎様に呼ばれここに来ました
千寿郎>どうぞ 案内します
この子は瑠火様の腕の中にいた子ではないだろうか。
杏寿郎さんと似ている。
千寿郎>父上 神々廻様が到着しました
中から入れと声がする。
A>失礼します
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さら - こちらこそありがとうございます!!また煉獄さんのお話書いてくれて嬉しいです!!早速読みます!!頑張って下さい!! (2020年10月24日 22時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - さらさん» さらさん初めまして!こんなに長いコメント本当にありがとうございます とても読みやすいと言って頂けて作者滝泣きでございます。映画見るとまた違いますよね!一応 また煉獄さんのお話を書き始めているので良かったら見て下さると嬉しいです^^ (2020年10月24日 10時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!お話完結おめでとうございます!!とっても読みやすくて感動しました!!映画も泣けてこの作品では結ばれたのでよかったです!!冨岡さん推しですけど、映画見てから煉獄さんめっちゃ大好きになりました!!また鬼滅のお話書いて欲しいです!! (2020年10月24日 1時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルマジロ | 作成日時:2020年10月17日 0時