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千寿郎>兄上と街に出掛けるのですか?
昨日会ったばかりなのにもう杏寿郎さんに会いたい。
A>はい それで千寿郎くんにも少し着物の着付けを手伝って欲しいのです
千寿郎>任せてください 珍しいですね お二人でお出掛けなんて
A>しばらく会えませんからね
千寿郎>その…父上には言うのですか
A>はい 報告をさせてもらいます
竹刀の素振り練の休憩。
太陽はすっかり高くまで昇っている。
朝まで任務をしてそのままここに来た。
寝てくださいと散々千寿郎くんに言われたが元々睡眠はそこまで取らないのだ。
明日ぐらいに少し仮眠を取ろうか。
竹の筒に入っている水を飲みながら空を見る。
A>千寿郎くん 少し書庫を見てもいいですか
千寿郎>はい 何かあったんですか
A>拾弐ノ型が決まらなくて少し参考になるものがあると思って
千寿郎>拾弐ノ型ですか
A>はい
千寿郎>そんなにも型を覚えて体は平気なのですか
A>覚えないといけない約束が出来たので頑張ります
千寿郎くんに書庫に案内して貰い手記を見る。
日の呼吸?
ページはズタズタにすれておりきっと槇寿郎様がやったんだろう。
唯一残っていた炎の呼吸と薄い灰の呼吸の手記を見る。
何か参考になれば。
参考?
合わせればいいんじゃないのか。
拾弐ノ型は最後の砦だ。
この技を使う事があるとすれば鬼舞辻無惨と戦う時かもしれない。
そうなればここまでの威力がなければ頸は取れない。
よし。
昼過ぎからは刀を使う。
ゆっくりと一直線に抜刀する。
深呼吸をして炎を意識するが出て来るのはキラキラと輝く灰。
A>はぁ
何をすれば炎が出てくるんだ。
刀を振っても出てこない。
千寿郎>わぁ!それがAさんの刀なのですね!
A>そうです そう言えば初めてみましたか?
千寿郎>はい!兄上の刀は見た事はあったのですが
再び縁側に座って刀を千寿郎くんに見せる。
千寿郎>悩んでいるんですか
A>炎の呼吸と言うか炎が出てこなくて…
千寿郎>Aさんが炎の呼吸ですか?
A>はい
千寿郎>兄上の継子になったのですか
槇寿郎>才能もないやつのか
後ろから声が聞こえた。
振り返ると槇寿郎様の姿。
A>お久しぶりでございます
槇寿郎>随分と図太く生きてたな
A>私は杏寿郎さんを残して死にませんから
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さら - こちらこそありがとうございます!!また煉獄さんのお話書いてくれて嬉しいです!!早速読みます!!頑張って下さい!! (2020年10月24日 22時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - さらさん» さらさん初めまして!こんなに長いコメント本当にありがとうございます とても読みやすいと言って頂けて作者滝泣きでございます。映画見るとまた違いますよね!一応 また煉獄さんのお話を書き始めているので良かったら見て下さると嬉しいです^^ (2020年10月24日 10時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!お話完結おめでとうございます!!とっても読みやすくて感動しました!!映画も泣けてこの作品では結ばれたのでよかったです!!冨岡さん推しですけど、映画見てから煉獄さんめっちゃ大好きになりました!!また鬼滅のお話書いて欲しいです!! (2020年10月24日 1時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルマジロ | 作成日時:2020年10月17日 0時