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槇寿郎>隠れていろ!

A>は、はい

近くにあった草むらに隠れて様子を見る。

目の前で広がる光景に胸が高鳴った。

綺麗な炎が動く。

今なら中にいる父上と母上を助けられるのではないか。

頭はやめとけと警告をしているのに足は動いていた。

槇寿郎>Aっ!!

後ろで槇寿郎様が叫ぶ声が聞こえたが後ろを振り返ると炎だった。

裏口から入って長屋に向かう。

普段は綺麗な池が赤黒く御殿の襖は血飛沫が飛んでいた。

胸が苦しい。

でも、走らなきゃ。

やっと辿り着いた長屋の襖を両手で思いっきり開けた。

倒れている両親を食べている鬼と呼ばれる者。

私の顔を見た途端に笑みを浮かべる。

「美味しそうな嬢ちゃんだ」

震える手。

凍り付いたかの様な動かない体。

A>っひ…

腰が抜けてしまった。

「お前コイツと同じ匂いがする」

私の目の前に鬼の顔。

頬に触れる生温い手先。

そして気づいた時に何が起こったか分からなかった。

激痛が走り左目が真っ暗になる。

A>い゛ぃ゛っ

「綺麗な目玉だ」

痛い痛い痛い。

鬼の体を突き飛ばし長屋の中に逃げ込んだ。

左目を押さえながら奥に奥に逃げる。

体が何かに触れた。

暗くて見えなかったが感触的に刀の様な物。

「ほらこっちにおいで一緒に無惨様の所に行こう」

手の伸ばして来る鬼。

柄に手をかける。

ゆっくりと真っ直ぐ一気に抜く。

剣先を鬼に向ける。

「女には俺は切れない」

女だから弱い。

女だから負ける。

女だから男には勝てない。

柄を強く握ると刀身から黒い炎が上がった。

鬼は驚いたのか焦った様子でこちらに飛びかかってきた。

薄い何かを切る。

そんな感覚だった。

右手に鬼の頭。

「なんでだ!おい!ガキ なんで俺の首が切れた!!」

分からない。

背中を誰かに押された。

目線を鬼の頭に向ければ灰になって消えかけている。

そして左手に握られているのは黒い刀身を持つ刀。

鬼の血が付着していたのだが瞬きをした途端綺麗な黒々と光り輝く刀身に変わっていた。

槇寿郎>A!

ハッと気が付き長屋の入り口に目を向けると槇寿郎様が立っていたのを確認して体が崩れ落ちた。

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さら - こちらこそありがとうございます!!また煉獄さんのお話書いてくれて嬉しいです!!早速読みます!!頑張って下さい!! (2020年10月24日 22時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - さらさん» さらさん初めまして!こんなに長いコメント本当にありがとうございます とても読みやすいと言って頂けて作者滝泣きでございます。映画見るとまた違いますよね!一応 また煉獄さんのお話を書き始めているので良かったら見て下さると嬉しいです^^ (2020年10月24日 10時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!お話完結おめでとうございます!!とっても読みやすくて感動しました!!映画も泣けてこの作品では結ばれたのでよかったです!!冨岡さん推しですけど、映画見てから煉獄さんめっちゃ大好きになりました!!また鬼滅のお話書いて欲しいです!! (2020年10月24日 1時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2020年10月17日 0時

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