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A>SNS映えするのは当たり前だから後はどんなケーキにするか
「やっぱりクリスマスケーキなんですからシンプルに苺のケーキはどうですか?」
目の前で和菓子を作っている職人さんに言われる。
A>クリスマスは普通の苺ケーキ食べていましたか?
「もちろんですよ!うちはいつも和菓子ばっかだったんでやっぱりその時は嬉しかったです!」
「オーナーの実家はどうだったんですか?」
A>両親と一緒に食べたケーキはスーパーの安売りになってたショートケーキだったかな うち凄く贅沢とか出来ない家庭でさぁ
そう言うと二人は青ざめた顔をした。
A>あぁ!気にしないで下さい
「クリスマスのケーキはオーナーが食べたい物を作ってみたらどうですか!?」
A>私が食べたいケーキ
「はい!オーナーが小さい頃に食べたかったケーキです!」
小さい頃に食べたかったケーキ。
「そうなると今年は家族層に対象したケーキになりますね」
キラキラと光った大きな苺がのったケーキだ。
A>今年は苺のホールケーキにします その一つで今年は勝負します
「了解です!」
A>試作品は今から作ります!
すぐに手洗いをしてケーキを作る作業に移る。
「苺はどこのを使うんですか?」
A>酸味の少ない甘雫姫と天使のいちごを使います
「それなら業者の方に連絡の方をしておきますね」
A>お願いします
「後は箱のデザインはオーナーは皆無なので私達が行いますね」
A>毎度ながらすみません そちらもお願いしますね
「ウェブでの予約開始と店での予約開始は明日から行います」
「数はいくつにしますか?」
A>200個で
「給料上げて下さいよ!」
「その時だけでいいんで」
A>もちろんその分の手当は付けますので頑張りましょう!
休憩室で試作を食べている社員は元気に返事をしてくれた。
私も頑張ろう。
そう意気込んでから明日の仕込みに入る。
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作者名:アルマジロ | 作成日時:2020年12月9日 20時