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珍しくアラームより自分の方が少し早く起きてしまった。

白い天井と昨夜消し忘れた常夜灯がついているシーリングライトを見ているとアラームがけたたましく鳴った。

絡まったケーブルに繋がれているスマホを手に取ると夜中の間にきたであろうメッセージの数々を一つ一つに返事を返し体を起こす。

大きく屈伸をし一人には広すぎるキングサイズのベットから降り変え買える時期を忘れた丈の短い黒いカーテンを開ける。

開けた先に見える景色はまだ人間の何割しか起きていない時間帯 早朝4時である。

その何割かの中に起きている人間の一人だ。

寝室を出てリビングの大きなテレビのリモコンを手に取りボタンを押す。

「明日から十二月です 今年も残り一ヶ月となりました まだまだ気を抜かずに頑張りましょう! それではお天気です ___さん〜!」

結局 去年買ったこのカレンダーに何か文字を書き込むことがなく終わりを迎えようとしている。

十一月分を破き四つ折りしキッチンの隅に転げっているゴミ袋へ捨て冷蔵庫を開けた。

水といつ買ったか忘れた賞味期限切れの漬物が置いてあるだけ。

五本ある内の一つの水の入ったペットボトルを大きな冷蔵庫から取り出し扉を閉める。

所詮 宝の持ち腐れってやつだ。

ベットも冷蔵庫もテレビも何もかも一人暮らし用には似つかわしくない。

なのにどうして購入したかと言うとただ単にその時の気分と凄く接客の上手い店員さんの押しだ。

パキッと言う音を立てて蓋を開け中身の水を半分ぐらい飲んだところで顔を洗いに洗面所に行く。

地味に少しだけ生えた髭を剃りまるでライオンの鬣の様な髪を櫛で梳き落ち着かせ後頭部から高い位置で縛る。

琥珀色で所々毛先は朱色の髪。

「なんで煉獄の髪はそんな色なんだよ!」

「変な髪!」

子供の頃によく言われていた事を思い出した。

その言葉に対して俺は「これはご先祖様が海老天を沢山食べたからなんだ!」と自信ありげに言っていたが実際は煉獄家には古くから観篝というしきたりがあるからこの髪色になるらしい。

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2020年12月9日 20時

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