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職場体験でもインターンでもこんな体験をしたことがない。
パトロールして街の人に挨拶して少しの喧嘩の仲裁に入って。
それだけの経験。
敵連合壊滅に追い込むまでの間も私は後方でただ避難させていただけ。
ただ唇を噛みしめて眺めているだけだった。
そして今もだ。
足に重りが付いたかの様に重い。
その場から1歩も動けない。
「そこの君！ 立ってるだけならそこの野次馬どうにかして！」
A＞はい
無事に潰れた車の中にいた人は救出された。
その後の処理もホークスやそのサイドキック達によって終わった。
「Aちゃん 先に事務所戻ってていいよ〜 俺らまだ処理あるから」
A＞了解です
先に事務所に戻って1人黙々と事務仕事を始める。
私にはこれしか出来ないのだ。
ボタボタと机の上に大粒の涙が落ちる。
メンタルも弱くて個性も強くない私はやっぱりヒーローに向いていない。
もう辞めて会社に勤めた方が自分に合っているんじゃないか。
頭に何か降ってくる感触。
タオルだ。
顔を上げると目の前に黒影がいた。
A＞ありがとう
黒影の頭を撫でる。
常闇＞変わったな
A＞え
常闇＞雄英にいた頃はそうやって泣くような人間ではなかったはずだ
確かに常闇くんが言う通りだ。
毎日 目の前にいる皆に必死に食らいつこうって日々頑張っていた。
常闇＞雪華はどうしたい
A＞私は・・・ヒーローになりたい
常闇＞お前のヒーローとはなんだ
A＞明るい笑顔にするヒーローになりたい
常闇＞それに向かって頑張ればいいんじゃないか？ 高い壁ばかり見すぎだ
私はいつも高い壁ばかりに気を取られていたのかもしれない。
自分が何の為にヒーローになるか。
根本的なことを忘れていた。
A＞皆がいっぱい活躍してて私もそうならなきゃって
黒影＞AはAらしいヒーローになればいいんだよ！
頭にかかっているタオルで涙を拭く。
A＞うん
拭いても拭いても涙が零れ落ちる。
ホーク＞わ！ 何このお葬式の雰囲気みたいな俺の部屋！
状況を理解したのかホークスがこっちに来た。
ホーク＞Aちゃん お疲れ様
ポンッと頭に手が乗る。
A＞すいません
ホーク＞大丈夫 次はそうならない様にすればいいんだから
その言葉でまた私の涙腺が崩壊し黒影にホークス怒られていた。
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そら(プロフ) - もちろん読ませていただきます！！応援してます！ (2020年6月29日 12時) (
レス) id: 8efb03cbb1 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - そらさん» そんなに沢山を一気読みして貰って嬉しい限りです！ ファンだなんてありがたいお言葉嬉しい限りです！！ これからも作者精一杯頑張りますので読んで下さると嬉しいです！ (2020年6月29日 10時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 過去の作品からここまで一気読みしちゃいました！！次々新作出てて、ちゃんと完結してるので１読者として嬉しいです！きゅんきゅんでファンになりました！！ (2020年6月29日 0時) (レス) id: 8efb03cbb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2020年6月17日 23時
