アスパラガスの私

22話 ページ23

にんにく臭をまき散らしながら２人が戻って来た。



A＞おかえりー はじめくん チェックだけお願いします



はじめくんにチェックをしてもらう。




やふ＞Aちゃん 電話鳴ってますよ





A＞あれまただ





はじ＞非通知じゃん こわ







A＞そうなんだよね 出た方がいい？









やふ＞出ないほうが









はじ＞もしもし！









A＞あーー









はじめくんがスピーカーの所を押す。









「Aちゃん いつも見てるよ さっきの人はやふへゐ先生だね」








気持ち悪くなって電話を切っていた。









はじ＞誰 この人









A＞分からない どうして携帯番号を









やふ＞さっきは出たの？









A＞ううん 非通知だったから出ないでそのまましてて はじめくんがまたドッキリ仕掛けたのかなって思って でも違ったし






はじ＞他になにかされた？






A＞いや・・・・








再びスマホが揺れた。





びっくりしてスマホを落とす。







拾い上げて画面を見るとたなっち。







A＞もしもし









たな＞今どこ








A＞はじめくんのところだけど








電話越しからだいちくんの声が聞こえる。






たな＞今 だいちくんの車で出かけててAのマンションの前 通ったら部屋電気ついてたよ






言葉が出なかった。




たな＞A？






怖すぎてうまくスマホを持つことができない。




はじ＞A？








息ができない。









やふ＞Aちゃん！？









たな＞もしもし！？ A？









はじめくんにスマホを取られる。







はじ＞とりあえずAはここにいるから





たな＞分かりました Aをお願いします









やふ＞ゆっくり息吸って吐いて








やふくんに背中を撫でられながら深呼吸をする。






A＞ごめん ごめん







はじ＞とりあえず座りな




ソファに座る頃にはだいぶ落ち着いた。






やふ＞たなっちはなんて








A＞だいちくんと出かけててその帰りに私のマンションを通ったら部屋の電気がついてたらしい








はじ＞は！？








震える手を握ってくれるやふくん。

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