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アイスを食べ終わる頃には教室掃除は終わっていた。
教室に置いてあるゴミ箱にアイスの棒やビニール袋をそれぞれ捨て、引き続き廊下で4人一緒に居る。
講習が始まるまであと10分くらい時間がある。
真名部(…このモヤモヤした気持ちの正体が……)
真名部くんの様子が気になって見ていると、真名部くんは次第に顔が赤くなっていた。
そして私の視線に気付く。
真名部「み、見ないでください…っ!」
真名部くんはまた持っていた参考書で顔から頭にかけてを隠した。
真名部「なんか今すごく……恥ずかしくて……!」
そんな真名部くんの姿に、胸のあたりがキュンとしたのを感じる。
一二三「あははっ、君はAちゃんの事が本当に好きなんだねっ!」
真名部「ちょっ!声が大きいですよ!他の人に聞かれたらどうするんですか!」
一二三「あーごめんごめん」
A(否定はしないでいてくれるんだ…)
一二三「大丈夫だよ俺は君からAちゃん取ったりなんかしないから〜」
真名部「……。本当ですか?」
真名部くんは顔を隠している参考書から恐る恐る目のところまで出しながら聞いた。
一二三「本当本当。俺もAちゃん好きだけど君の好きとは違うし。友達として好きってやつ?」
真名部「………」
一二三「お似合いだと思うし良いんじゃない?」
真名部「え?お似合い?…僕とAさんが?そう見えますか?」
真名部くんは急に嬉しそうになった。
一二三「うん。Aちゃんと付き合えるとかお前なかなかのラッキーボーイズだと思うぜ!」
真名部「なんで複数形なんですか!」
一二三「まぁいいやお幸せに〜!じゃあ俺帰るわ!またね〜っ」
そう言いながら一二三くんは帰っていった。
A「バイバ〜イっ」
軽く手を振ってから真名部くんを見ると、もう顔は隠していなかった。
そしていつものように片手でメガネの中心部を触っていた。
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野生のスタッフ(プロフ) - すだちゆさん» お返事遅くなってしまい申し訳ないです。
楽しみに待っていてくださってとっても嬉しいです!ありがとうございます!
これの続きも期待に応えられるものにしてみせます! (2014年9月8日 13時) (携帯から) (レス) id: 182ff83e6a (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - リベロさん» お返事遅くなってしまいすみません。 そう言っていただけてとても嬉しいです!
勉強もコミュニケーションもどっちも大切なんですよね。作品で良い影響を与える事が出来たみたいで嬉しいです!
コメント励みになりました!ありがとうございます。 (2014年9月8日 13時) (携帯から) (レス) id: 182ff83e6a (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 美薫さん» お返事遅くなってすみません!
そこまで楽しんでいただけてとっても嬉しいです!やっぱり楽しんでいただけるのが1番です!
私も楽しんで書いております!
閲覧コメントありがとうございました! (2014年9月8日 13時) (携帯から) (レス) id: 182ff83e6a (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - すみません、具合よくないのでコメント返信遅れます 後で必ず返事しに来ます (2014年8月14日 23時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
すだちゆ(プロフ) - あああああ続編待ちに待ってました!!今回もみんなかわいくて青春で…にやにやが止まりませんでした(笑)次はどんなイベントがあるのかな〜とわくわくしながら待機しております、更新頑張ってください!o(^▽^)o (2014年8月13日 20時) (レス) id: 54fc04f119 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:野生のスタッフ | 作成日時:2014年8月11日 19時