――216―― ページ8
、
A「そんな他の人の話なんて気にする事ないのに…」
真名部「僕が陰口を言われるだけならいいですけど、僕と一緒に居るとAさんまで周りに悪く言われてしまうので、…」
A「そんなの…!」
私は言いかけては言葉を飲み込んだ。
A「うーん……。とりあえず真名部くんが私の事を心配して、思いやってくれて避けてたんだって事は理解したよ」
真名部「……ありがとうございます」
A「でもそれ、私は嬉しくない」
真名部「え?」
A「他の人からの私への評判なんて気にしないでよ。私そんなに弱くないから。今までみたいに気安く話しかけてきてよ」
真名部「気安くって……それだとまた陰口言われたり、周りからの評価下がるかもですよ!?」
A「関係ないよ!」
私が強めに言うと、真名部くんは微動した。
A「陰口なんて言われるのが普通ぐらいに思っときゃいいの。言われなければ幸せ。そうでも思っておいた方がいい」
真名部「達観してますね……」
A「ていうか私その女子の話の内容詳しく知らないし、何て言ってたか覚えてるなら教えてよ」
真名部くんは少しどもってから、悲しそうに言葉にした。
真名部「………。Aさんが最近僕と一緒に居るせいで放課後付き合い悪い、とか……」
A「うん。本当の事だから言われても仕方ないね。後は?」
真名部「僕とばっかり一緒に居たらAさんに声かけずらくなってしまう……とか」
A「うん。それは学校終わるまでの間とか他に人居る時は気をつけてる。あとは?」
真名部「……だいたいそんな感じです」
A「え、それだけ?」
真名部「はい。要約すると」
私はなんだそんな事かと体の力が抜けた。
、
35人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
野生のスタッフ(プロフ) - すだちゆさん» おおおお!!ありがとうございます!!読矢くんは公式じゃモブみたいなものなので(笑)この話に出すにあたって「誰だよこいつ知らないしどうでもいいよ」ってならないようにしなきゃっていうのをすごく意識して作ってるんですよ。なのでそう言っていただけて嬉しいです! (2014年7月14日 22時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
すだちゆ(プロフ) - こちらにもコメントさせていただきます!もうこの話のおかげで私の心臓がやばいっす…夢主ちゃんも真名部くんも良すぎて…仲直りのシーンを思い出してはにやにやしてしまいます←今後和人や読矢くんとはどうなるのかも気になりますね〜(^○^) (2014年7月14日 22時) (レス) id: 54fc04f119 (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 龍桜丸さん» 今回の真名部とのシーンはもう何回も書き直してようやくできたものなのでそう言っていただけると本当に嬉しいです。 当初はもっとあっさり仲直りする予定だったんですけど、入れないと繋がらないな、不自然になるなって描写入れたりしてたらこんなに長くなりましたw (2014年5月30日 14時) (レス) id: ec04b12eb2 (このIDを非表示/違反報告)
龍桜丸 - やっぱり今回のお話もすごかったです。夢主ちゃんのことばや謎を残して次回へ繋げるところなどでは説得力があったり、読者に期待を持たせることがうまく出来ていて、本当に素晴らしいお話でした。そういう点で、本当に尊敬します。 (2014年5月30日 1時) (レス) id: 71d99a5684 (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 美桜さん» 今回も読んでくださってありがとうございます! 本当は昨日のうちに上げる予定だったんですけど投稿しようと思ってた時間帯がちょうど占ツク鯖落ちしてたので今日になってしまいましたw コメント励みになります! ありがとうございました! (2014年5月29日 0時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:野生のスタッフ | 作成日時:2014年5月28日 14時