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真名部「今までAさんの光に目が慣れすぎて、こんなちょっとの事でも視界が暗く感じて……」
少し前まではこれが僕の『日常』だったのに
これが当たり前だったのに
真名部「ちょっと入学当初に戻っただけだと考えればいいだけだったのに、全然思うように感情がコントロールできていませんでした」
A「うん…」
真名部「いつの間にか僕にとって、Aさんは必要不可欠な存在になっていたんです」
A「それ、私も全く同じ事考えてたんだよ」
真名部「えっ!」
辛かったのは、
私だけじゃなかった。
真名部「僕なんて散々でしたよ。Aさんの事を気にするあまり勉強には全然集中できてませんでしたし、今日もあのザマですし…」
A「私も真名部くんほど派手じゃなかっただけで同じようなものだったよ」
私は自分を抱きしめてくれている真名部くんに、きゅっと身を寄せた。
真名部「……知ってますよ。見てましたもん」
A(やっぱり見られてたのね…)
A「知ってたならもっと早く仲直りさせてよね」
真名部「だってずっと距離を置く為に避けたり無視するのが正しい、Aさんの為だって思っていましたし」
A「それはわかってるんだけどさ…」
真名部「でも、本当に良かったです。これでまたAさんと、一緒に居られます…!」
無邪気に、本当に嬉しそうに抱きしめてくる真名部くんに、胸がときめくのを感じた。
A「うん」
密着している真名部くんの体の熱が伝わってくる。
真名部「本当に、こうなるまで長かったです…」
A「誰のせいだと思ってるのよ」
真名部「うう……。…でも、知る事が出来ました。Aさんが僕の事、そこまで好きでいてくれていると」
A「うん」
真名部「嬉しいです。嬉しくて幸せで…。僕達の絆は今までより、確実に深くなりました」
A「うん」
私は自分からも真名部くんの背中に腕を回した。
A「大好きだよ。真名部くん」
真名部「っ……。僕はもっと大好きですから」
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野生のスタッフ(プロフ) - すだちゆさん» おおおお!!ありがとうございます!!読矢くんは公式じゃモブみたいなものなので(笑)この話に出すにあたって「誰だよこいつ知らないしどうでもいいよ」ってならないようにしなきゃっていうのをすごく意識して作ってるんですよ。なのでそう言っていただけて嬉しいです! (2014年7月14日 22時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
すだちゆ(プロフ) - こちらにもコメントさせていただきます!もうこの話のおかげで私の心臓がやばいっす…夢主ちゃんも真名部くんも良すぎて…仲直りのシーンを思い出してはにやにやしてしまいます←今後和人や読矢くんとはどうなるのかも気になりますね〜(^○^) (2014年7月14日 22時) (レス) id: 54fc04f119 (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 龍桜丸さん» 今回の真名部とのシーンはもう何回も書き直してようやくできたものなのでそう言っていただけると本当に嬉しいです。 当初はもっとあっさり仲直りする予定だったんですけど、入れないと繋がらないな、不自然になるなって描写入れたりしてたらこんなに長くなりましたw (2014年5月30日 14時) (レス) id: ec04b12eb2 (このIDを非表示/違反報告)
龍桜丸 - やっぱり今回のお話もすごかったです。夢主ちゃんのことばや謎を残して次回へ繋げるところなどでは説得力があったり、読者に期待を持たせることがうまく出来ていて、本当に素晴らしいお話でした。そういう点で、本当に尊敬します。 (2014年5月30日 1時) (レス) id: 71d99a5684 (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 美桜さん» 今回も読んでくださってありがとうございます! 本当は昨日のうちに上げる予定だったんですけど投稿しようと思ってた時間帯がちょうど占ツク鯖落ちしてたので今日になってしまいましたw コメント励みになります! ありがとうございました! (2014年5月29日 0時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:野生のスタッフ | 作成日時:2014年5月28日 14時